2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科
電気磁気学(Electromagnetism)[1651]
2単位 於保 英作 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 電気磁気学は、電気系の中で最も基礎的かつ重要な学問の一つに数えられ、これをうまく習得すれば後に受講する応用科目の理解度の向上が期待できます。本講義では、高校時代に物理公式として丸暗記になりがちだった電気・磁気に関する表面的な知識を、「電界」「磁界」の性質の学習を通して深く掘り下げ、工学的基礎力を養うことを目的とします。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 電流による磁界、磁気現象
2. アンペールの法則, アンペールの法則の応用方法 3. ビオ・サバールの法則,ビオ・サバールの法則とクーロンの法則の比較 4. ビオ・サバールの法則の応用方法 5. ローレンツ力、ローレンツ力の応用 6. 直線電流が磁界から受ける力(電磁力)のローレンツ力による説明,電磁力の応用例(トルクの発生) 7. 電磁誘導の発見,磁界内を運動する導体の誘動起電力,ファラデーの電磁誘導の法則,レンツの法則,誘導起電力,誘導電流 8. ローレンツ力と電磁誘導・電磁力・ホール効果,交流発電機 9. 相互誘導,自己誘導,自己インダクタンス,相互インダクタンス,変圧器 10. 磁気(磁界の)エネルギー(コイルの電流が蓄えるエネルギー),インダクタンスと抵抗を含む回路の過渡現象 11. 磁気吸引力,表皮効果,うず電流、磁性体 12. これまでに学んだ電界,磁界の性質のまとめ,ファラデーの電磁誘導の法則への誘導電界の導入,変位電流,アンペール・マクスウェルの法則 13. マクスウェルの方程式,電磁波,電磁波のエネルギー,ポインティング・ベクトル 14. 理解度向上のための復習・演習 15. 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で評価し、60点以上の者に単位を認めます。
- <教科書>
- 必要に応じて、プリントを用意する
- <参考書>
- やくにたつ電磁気学 平井紀光 著 ムイスリ出版
- <オフィスアワー>
- 月、火、木曜日が主な新宿校舎出講日ですが、簡単な質問等は授業後に受け付けます。
- <学生へのメッセージ>
- 電気磁気学には難解な部分も含まれます。しかし、役に立つ考え方が沢山詰まっています。授業の内容だけでなく自発的な学習(含予習復習)が大切です。質問も歓迎します。
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