2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

化学I(Chemistry I)[6503]

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2単位
高橋 真知子 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
私達は物質と関わりなしには、一刻も生きていくことができない。生物としての人間自身が物質でできており、宇宙を構成している物質の中で生存しているからである。化学は物質の組成とその変化を体系づける学問であるから、私達の生活の中で、化学が果たしている役割は大きい。特に、高度技術社会となった現代においては、日常生活が化学の発展に支えられているといっても過言ではない。未来の技術社会を担っていく工学部の学生にとって、化学の基礎知識は不可欠である。また、現代人としてよりよく、充実した生活を送っていくために、化学的思考方法は大いに役立つはずである。以上を踏まえて、達成目標を以下に示す。(1)物質の成り立ちと変化を実生活と結びつけて理解する。(2)原子の構造を学び、元素の性質を理解する。(3)化学結合を理解し、分子の構造、性質を説明できる。(4)化学変化を反応式を用いて説明し、簡単な化学計算を行える。(5)興味ある身近な装置、科学現象を、化学の目で説明できる。

<授業計画及び準備学習>
 1.ガイダンス
    化学と私達の関わり・化学の面白さ
    なぜ、化学を学ぶのか
 2.物質の成り立ち
    物質の組成
    原子構造と元素周期表
 3.物質の変化
    化学変化と物理変化
 4.物質の状態
    物質の三状態
    気体の性質
 5.液体の性質
    粒子の拡散と熱運動
    液晶
 6.混合物
    溶解と溶解度
    濃度の表し方
 7.溶液の性質
    希薄溶液の性質
    溶解の分子論的意味
 8.固体の性質
    固体の特徴
    結晶性固体
 9.化学結合
    原子の電子配置と化学結合
10.分子の構造と性質
    分子の種類
    構造式と化学式
    分子の形と性質
11.化学反応
    化学変化と質量、熱量
    反応の起こり方
12.酸と塩基
13.酸化と還元
14.化学の応用
15.定期試験

<成績評価方法及び水準>
期末に指定した課題についてのレポートで評価する。100点満点で、60点以上を合格とする。授業時間に課した課題についてのレポートについても、10点満点で評価し、加点する。

<教科書>
適宜、プリントを配布する

<オフィスアワー>
授業の前後に講師室に在室している時。土曜日15時から16時(講師室)。

<学生へのメッセージ>
身の回りの現象の中に、化学を見つけてください。それを理解し、自らの将来と結びつけて考えていくと、化学の面白さに目覚めます。化学は暗記物ではなく、論理的に考えて、現象を理解していく学問です。

 

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