2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科
電気回路基礎(Basic Electric Circuit)[5701]
2単位 齊藤 進 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- この科目に続く電気回路理論I、IIへの導入を意図し、電気回路に関わる基本的概念を理解することを目標とする。具体的には次の事柄を主な目標とする。
(1) 電圧、電流、起電力、電圧降下、逆起電力の概念を理解すること。 (2) オームの法則について理解し、実際にはオームの法則が成り立たない場合があることを知ること、およびその応用法を理解すること。 (3) 簡単な直流回路に関する計算ができること。 (4) 抵抗、容量、インダクタンスの物理的意味とその働きについて理解すること。
- <授業計画及び準備学習>
- 第一週 [ガイダンス] この科目の位置づけ。電気とは。
第二週 [電気物理の基礎] 電荷、電界、電位、電圧について 第三週 [オームの法則] 電流について、オームの法則 第四週 [電源の表示] 電源の電圧源表示と電流源表示 第五週 [キルヒホッフの法則] キルヒホッフの法則の意味 第六週 [合成抵抗] 簡単な抵抗回路の合成抵抗の計算法 第七週 [電圧降下、逆起電力] 電圧降下と逆起電力の概念。 第八週 [分圧の定理、分流の定理] 分圧比、分流比について 第九週 [直流電力] 電力とエネルギー 第十週 [LCについて] L、C の電気磁気学的意味 第十一週 [正弦波交流の表現] 振幅、角周波数、初期位相、位相差 第十二週 [RLCの回路素子としての働き] L、R、Cの基本的性質 第十三週 [交流電力] 瞬時電力、平均電力、皮相電力、力率
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で最終成績を評価、60点以上の者に単位を認める。
ただし、8割以上出席し、定期試験の結果が50点以上60点以下の者にはレポート提出を認め、その内容が良ければ最終試験を60点とする。
- <教科書>
- 「わかりやすい 電気基礎」高橋 寛監修、増田英二編集、コロナ社
- <参考書>
- 電気学会大学講座「電気回路論 3版改訂」平山 博、大附辰夫(電気学会)
- <オフィスアワー>
- 金曜日 18:00〜21:00、23F A-2373
- <学生へのメッセージ>
- 入学前に高等学校の物理を十分に学んで来なかった人、内容を忘れてしまった人に受講を勧める。
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