2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

電気回路基礎(Basic Electric Circuit)[5701]

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2単位
齊藤  進 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
この科目に続く電気回路理論I、IIへの導入を意図し、電気回路に関わる基本的概念を理解することを目標とする。具体的には次の事柄を主な目標とする。
(1) 電圧、電流、起電力、電圧降下、逆起電力の概念を理解すること。
(2) オームの法則について理解し、実際にはオームの法則が成り立たない場合があることを知ること、およびその応用法を理解すること。
(3) 簡単な直流回路に関する計算ができること。
(4) 抵抗、容量、インダクタンスの物理的意味とその働きについて理解すること。

<授業計画及び準備学習>
第一週 [ガイダンス] この科目の位置づけ。電気とは。
第二週 [電気物理の基礎] 電荷、電界、電位、電圧について
第三週 [オームの法則] 電流について、オームの法則
第四週 [電源の表示] 電源の電圧源表示と電流源表示
第五週 [キルヒホッフの法則] キルヒホッフの法則の意味
第六週 [合成抵抗] 簡単な抵抗回路の合成抵抗の計算法
第七週 [電圧降下、逆起電力] 電圧降下と逆起電力の概念。
第八週 [分圧の定理、分流の定理] 分圧比、分流比について
第九週 [直流電力] 電力とエネルギー 
第十週 [LCについて] L、C の電気磁気学的意味
第十一週 [正弦波交流の表現] 振幅、角周波数、初期位相、位相差
第十二週 [RLCの回路素子としての働き] L、R、Cの基本的性質
第十三週 [交流電力] 瞬時電力、平均電力、皮相電力、力率

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で最終成績を評価、60点以上の者に単位を認める。
ただし、8割以上出席し、定期試験の結果が50点以上60点以下の者にはレポート提出を認め、その内容が良ければ最終試験を60点とする。

<教科書>
「わかりやすい 電気基礎」高橋 寛監修、増田英二編集、コロナ社

<参考書>
電気学会大学講座「電気回路論 3版改訂」平山 博、大附辰夫(電気学会)

<オフィスアワー>
金曜日 18:00〜21:00、23F A-2373

<学生へのメッセージ>
入学前に高等学校の物理を十分に学んで来なかった人、内容を忘れてしまった人に受講を勧める。

 

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