2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

心理学B(Psychology B)[3609]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
矢島 正晴 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「あなたは誰か?」を決めるのは、名前や所属ではありません。あなたが何を恐れ喜び、何を求め行動するか、その振る舞いがあなた自身を決定するのです。なぜそう振る舞うのでしょうか?「動機づけられる」が故にです。講義では、社会のなかで欲求し願望を実現してゆくあなたを、モチベーションを軸に探ってゆきます。通り一遍の解説に陥ることなく、テーマごとに幅広い話題に言及し、理解を深めてゆきます。家庭、学校、職場で、あなた自身を突き動かす諸モチベーションについて、「動機づけ心理学」の立場から理解してほしいと思います。

<授業計画及び準備学習>
第1回:導入(講義の形式・内容・受講留意点)
第2回:動機づけ基礎(実験心理学)
第3回:動機づけの基礎(応用心理学)
第4回:動機づけの機能と構造
第5回:生理的動機(飢餓動機と渇動機)
第6回:生理的動機(性動機)
第7回:内発的動機(感性動機と好機心)
第8回:内発的動機(活動性動機)
第9回:社会的動機(愛着動機)
第10回:社会的動機(達成動機)
第11回:社会的動機(援助動機
第12回:社会的動機(攻撃動機)
第13回:ワーク・モティベーション(欲求5階層理論と動機づけ・衛生理論)
第14回:ワーク・モティベーション(目標設定理論と公平理論)
第15回:学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
授業にきちんと出席して小テストを受け、その成績を期末試験の成績に加えて、60点以上の者に単位を認めます。具体的には、授業の中で10点満点の小テストを3回実施します。学期末に70点満点の筆記試験を実施します。小テスト不受験者が単位を得ることは「駱駝が針の目をぬけるより難しい」と理解しておいて下さい。

<教科書>
教科書は使用しません。各回に関連資料を配布いたします。講義内容をさらに広く理解したい学生のために、参考図書を下に記しました。積極的に活用して下さい。

<参考書>
「心理学」無藤隆 他著(有斐閣)
「動機づけ研究の最前線」上淵寿編著(北大路書房)
「ヒューマン・モチベーション−動機づけの心理学」 B.ワイナー著(金子書房)
「産業・組織心理学入門」岡村一成編著(福村出版)

<オフィスアワー>
非常勤の講師であるため、当日しか出校できません。質問・連絡・相談は授業の前後に、教室あるいは12階講師室で受けます。

<学生へのメッセージ>
受講者数との関係から、講義形式を採らざるを得ないでしょう。でも、教室では活発な意見交換を期待します。心理学はあなた自身を研究対象とする学問です。自分の行動をいつも意識(反省)する癖をつけましょう。そして、各回に学んだ知見を、自分を材料に確かめて下さい。講義の理解と「人をみる眼」とが格段に進歩します。

 

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