2010年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科
物理学II(Physics II)[2604]
2単位 加藤 潔 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 工学の基礎となっている物理学の基本を学ぶ。
物理学の対象となる現象は広範囲に及ぶ。身の回りの現象をはじめとして,宇宙から素粒子に渡るが,これらを理解する根底には共通する基本原理がある。それは案外に簡明で,森羅万象の理解を助け,また工学の広い分野で不可欠の基盤となっている。古典物理学として確立している力学,電磁気学,熱力学を通じてすべてに共通する物理学の考え方を学ぶ。それぞれを理解することも大切だが,何よりも全てに通じるような考え方や,考えること自体を体得することが肝要である。 物理学IIでは熱力学,電磁気学などを概説した後,20世紀以降の物理学の発展について解説する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 熱力学(1)。熱と温度。気体の状態方程式。
準備学習 :教科書の8.1-8.2.1節を予習する。 2. 熱力学(2)。気体分子運動論と状態方程式。 準備学習 :課題No.1を解いて提出する。 教科書8.1.2-8.1.4節を予習する。 3. 熱力学(3)。熱力学第1法則。気体の状態変化。気体の比熱。 準備学習 :課題No.2を解いて提出する。 教科書8.3-8.4節を予習する。 4. 熱力学(4)。熱力学第2法則。熱機関。効率。 準備学習 :課題No.3を解いて提出する。 教科書8.5節を予習する。 5. 熱力学(5)。エントロピー。 準備学習 :課題No.4を解いて提出する。 教科書8.6節を予習する。 6.熱力学のまとめ。物質の諸相。 準備学習 :教科書8章を復習しておくこと。 7. 電磁気学(1)。電荷と電場。電位。 準備学習 :課題No.5を解いて提出する。 教科書9.1-9.2, 9.5節を予習する。 8. 電磁気学(2)。磁石。電流と磁場。 準備学習 :課題No.6を解いて提出する。 教科書9.7節を予習する。 9. 電磁気学(3)。マクスウェルの方程式。電磁波。 準備学習 :課題No.7を解いて提出する。 教科書9.10-9.11節(の指定部分)を予習する。 10. 電磁気学(4)。電力。オームの法則。直流抵抗回路の解析。 準備学習 :課題No.8を解いて提出する。 教科書9.15.1節を予習する。 11. 現代物理学(1)。相対性理論。 準備学習 : 教科書10.1節を予習する。課題No.9を解いて提出する。 12. 現代物理学(2)。量子論。 準備学習 : 教科書10.2節を予習する。 13. 現代物理学(3)。ミクロの世界。 準備学習 : 教科書10.3節を予習する。 14. 現代物理学(4)。宇宙論。 準備学習 : 教科書10.4節を予習する。 15.学習成果の確認(期末試験) 準備学習 :前回までの総復習を行うこと
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価=A+R×Bとし,その値が60点以上の者に単位を認める。
A=期末試験の評価点(100点満点), B=毎週配布し,提出を求める用紙(予習課題,復習課題)による評価点 (25点満点)。 Aが35未満はR=1,Aが35以上はR=[(100-A)/65]2。
- <教科書>
- 「理工系物理学講義(改訂版)」加藤 潔著(培風館)
- <オフィスアワー>
- 月曜日6時限(新宿校舎) 2714室
- <学生へのメッセージ>
- 1.自分の頭で考え,手を動かして計算してみて,納得することが重要である。
2.ホームワークとして与える演習問題を解くこと。教科書は理解を助ける。 3.参考書は物理の面白さを伝えてくれる。 4.授業中の質問は歓迎する。 5.Eラーニングのコンテンツを予習復習に活用すること。
担当者ホームページ(http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/)に各種の情報があるので随時確認しておくこと。担当者への質疑や面談の予約は電子メールで行うこと。メールアドレスはホームページを参照せよ。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|