2010年度工学院大学 第2部 *電気電子情報工学科電気工学コース
電子計算機工学(Theory and Practice of the Digital Electronic Computers)[4G78]
2単位 吉田 和悦 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- マイクロコンピュータをテーマとしてコンピュータシステムの基本概念・アーキテクチャをアセンブリ言語によるプログラミングを通して学ぶ。以下に具体的な達成目標を示す。
(1)2進法、16進法、負数の計算が出来ること(2)コンピュータの基本構成・アーキテクチャを理解すること、(3)プロセッサの動作原理と命令の意味を理解すること、(4)アセンブリ言語を用いた簡単なプログラミングが出来ること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 計算機システム入門:計算機の歴史、数や記号の表現
準備学習:数の2進数表現、16進数表現について復習すること。特に負数と小数の扱いについて理 解しておくこと。 2.文字や記号の表現 準備学習:1年生で履修した情報処理概論及び演習の復習をしておくこと。 3.計算機回路の入門:論理関数と簡単化 準備学習:教科書の問4.11、4.12を解くこと。また、2年生と3年生前期でディジタル回路を履修した ものは復習をすること。 4.組み合わせ回路:基本回路、代表的な組み合わせ回路 準備学習:問4.19と問4.22を解くこと。 5.記憶回路:フリップフロップ回路、半導体メモリの構成 準備学習:半導体メモリの記憶原理、アクセス法について理解すること。 6.順序回路:状態遷移図、代表的な順序回路例 準備学習:問4.39を解くこと。 7.計算機COMETのハードウエア構成、計算機の基本動作 準備学習:命令読み出し実行の流れをハードウエアの面から理解すること。 8.COMETの命令の概要:アドレス指定方式 準備学習:実効アドレスについて理解すること。 9. メモリー、データ転送用命令 10.算術、比較命令 11. スタック命令、サブルーチン用命令、マクロ命令 12. アセンブリ言語CASLによるプログラミング例 問3.7〜問3.10を解くこと。 13. アセンブラの動作概要 準備学習:アセンブリ言語と機械語の関係を理解する。 14.オペレーティングシステム 15.学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で最終成績を評価、60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 「入門計算機システム」伊藤秀男、倉田是(朝倉書店)
- <参考書>
- 「コンピュータアーキテクチャの基礎」柴山 潔 (近代科学社)
- <オフィスアワー>
- 火曜日16:00〜17:00 前もって連絡して下さい。
- <学生へのメッセージ>
- 本教科は暗記しても何の役にも立ちません。筋道をたてて考えることを身に付けることが必要です。
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