2010年度工学院大学 第2部 *電気電子情報工学科電気工学コース

電気磁気学II(Electromagnetism II)[1F82]

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2単位
山崎 貞郎 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 電気磁気学は,電気系科目の中で最も基礎的かつ重要な学問の一つに数えられ,これをうまく習得すれば後に受講する応用科目の理解度の向上が期待できる.本講義では,高校の物理において公式の丸暗記になる傾向が見られる電気・磁気に関する表面的な知識を,電界・磁界の性質の学習を通じて深く掘り下げ,工学的基礎力を養うことを目的とする.

<授業計画及び準備学習>
1. 電流による磁界,磁気現象,アンペールの法則等の復習
2. ビオ・サバールの法則,ビオ・サバールの法則とクーロンの法則の比較,ビオ・サバールの法則の応用方法
3. ローレンツ力,ローレンツ力の応用,直線電流が磁界から受ける力のローレンツ力による説明,電磁力の応用例
4. 電磁誘導の発見,磁界内を運動する導体の誘動起電力,ファラデーの電磁誘導の法則,レンツの法則,誘導起電力,誘導電流
5. ローレンツ力と電磁誘導・電磁力・ホール効果,交流発電機
6. 相互誘導,自己誘導,自己インダクタンス,相互インダクタンス,変圧器
7. 磁気エネルギー,インダクタンスと抵抗を含む回路の過渡現象
8. 磁気吸引力,表皮効果,うず電流
9. 磁性体
10. 磁気回路
11. 電界・磁界の性質のまとめ,ファラデーの電磁誘導の法則への誘導電界の導入
12. 変位電流,アンペール・マクスウェルの法則
13. マクスウェルの方程式,ラプラス,ポアソンの方程式,数値計算による電界・磁界計算法
14. 電磁波,電磁波のエネルギー,ポインティング・ベクトル
15. 学習成果の確認(試験)

◆準備学習: 事前に配布するプリントの関連箇所について予習をおこなう.

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で最終成績を評価,60点以上の者に単位を認める.

<教科書>
プリントを配布する

<参考書>
「基礎電磁気学」山口昌一郎(電気学会)

<オフィスアワー>
メールで約束の上,対応する.
E-mail: yamazaki@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
電気主任技術者資格取得対応の再履修クラスです.電気工学コースの学生のみ受講することができます.

 

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