2010年度工学院大学 第2部化学応用デザイン学科
環境化学(Environmental Chemistry)[6G71]
2単位 土屋 悦輝 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 人の生活や産業活動等によって引き起こされた環境汚染を中心に環境問題を考える。最近の環境汚染の現状、汚染による人や生態系への影響等について考察し、環境を保全することの重要性を理解し、各自環境意識を高める。
- <授業計画及び準備学習>
- 1週.「環境化学」講義の目的、内容の概要及び講義時間割りなどのガイダンス
自然環境と環境問題の経緯、有害物質による歴史的な健康被害事例など。 2週.地球環境化学(1) 地球温暖化と環境 環境問題に対する国際的な取組み及び現在顕在化してきた地球温暖化の現状と対策。 3週.地球環境化学(2) オゾン層破壊及び酸性雨と環境 オゾン層破壊及び酸性雨の原因と人・生態系への影響及び環境保全のための対策。 4週.大気環境化学 光化学オキシダントの原因となるVOCの排出規制、PM2.5など環境汚染の現状とその対策。 5週.水域環境化学(1) 表層水域と環境 水質汚濁の現状と環境基準・排出基準・総量規制などによる対策。 6週.水域環境化学(2) 地下水域と土壌環境 ひ素、有機砒素化合物、VOCなどの化学物質による地下水汚染、土壌汚染の現状と対策、 7週.有害化学物質と環境(1) 大気、水域環境中のダイオキシン類、内分泌かく乱化学物質、医薬品など化学物質の環境問題と 今後の展望 8週.有害化学物質と環境(2) PFOS/PFOAやナノマテリアルの新規化学物質(Emergent Chemicals)による環境問題の現況と人・生態 系への影響。 9週.廃棄物と循環型社会 廃棄物の処理、ごみの資源再利用など循環型社会構築の現状と対策、特に最近問題となっているPCB 廃棄物処理等。 10週.生活環境化学(1) 室内空気質と環境 室内化学物質によるシックハウス症候群や化学物質化敏症などの健康影響問題の現状と対策。 11週.生活環境化学(2) 生活用水と環境 水道水の消毒副生成物等による汚染と新水道法水質基準による飲料水安全対策。 12週.環境化学物質と環境管理 国際条約、環境基本法、有害化学物質に対する法規制など、環境保全するための環境管理。 13週.有害化学物質の環境分析 JIS規格、ISO試験方法等による大気、水質等の最近の環境分析手法の動向。 14週.定期試験
準備学習:2週目以降事前に講義資料(レジメ)を配布するので、この資料を事前に読み内容を把握し、質問事項等を準備する。
- <成績評価方法及び水準>
- 期末定期試験を実施し、これにより評価し60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 授業ごとに事前に講義資料(レジメ)を配布する。
- <参考書>
- 環境省編「環境白書 循環型社会白書/生物多様性白書」平成21年版 日経印刷 定価2701円
- <オフィスアワー>
- 重合開始前・終了後15分間、新宿キャンパス12階講師室で面会可能。又、メールによる連絡等も可。
メールアドレス: tsuchi@tcn-catv.ne.jp または、ytsuchiya@kankyo-kanri.co.jp
- <学生へのメッセージ>
- 現在、人及び産業活動等により地球温暖化等の環境問題が顕在化している。技術開発と環境調和を考え、未来の地球・人類・生態系のために環境保全の重要性を理解する良い機会となると考える。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.env.go.jp/ 環境省ホームページ
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