2010年度工学院大学 第2部化学応用デザイン学科

分析化学I(Analytical Chemistry I)[1G71]

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2単位
釜谷 美則 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
分析化学は、化学の基礎的な学問であり、あらゆる学問、産業分野に貢献している。この授業では、化学反応を中心とした分析方法を学び、化学量論的な考え方を理解する。授業では、具体的な分析の応用例の紹介に加え、授業の最後に演習問題を行う。
以下に具体的な達成目標を示す。
(1)標準溶液の調製方法とその標定方法を理解する。
(2)酸と塩基の水溶液のpH計算ができる。
(3)酸化還元反応の意味を理解し、その反応式を組み立てられる。
(4)難溶性塩の溶解度を計算できる。
(5)錯形成反応を利用した分析方法を理解する。
(6)分析対象成分の濃縮分離法について理解する。
(7)分析データの統計処理について理解する。

<授業計画及び準備学習>
第1週
「分析化学の位置づけと測定値の取り扱い」
分析化学とは何か、また測定値の取り扱い方について解説する。

第2週
「濃度の表示」
標準溶液の調製または測定データの解析などにおいて、正しい濃度表示の知識が欠かせない。このため、モル濃度を始めとする濃度表示方法について学ぶ。演習1

第3週
「強酸と強塩基」
強酸と強塩基を利用した分析方法について学ぶ。演習2

第4週
「弱酸と強塩基」
弱酸と強塩基溶液のpHの計算について学ぶ。演習3

第5週
「弱酸と弱塩基の塩と多価の酸」
弱酸、弱塩基の塩と多価の酸について学ぶ。演習4

第6週
弱酸と弱塩基の塩と多価の酸」
弱酸、弱塩基の塩と多価の酸について学ぶ。演習5

第7週
「酸化と還元平衡」
酸化還元反応を利用した分析方法について学ぶ。演習6

第8週
「錯形成反応とキレート滴定」
EDTAを中心とした錯形成反応とキレート滴定法について学ぶ。演習7

第9週
「沈殿平衡と沈殿滴定」
沈殿反応を利用した分析方法について学ぶ。演習8

第10週
「中和滴定と酸化還元滴定」
中和、酸化還元滴定による分析方法について学ぶ。演習9

第11週
「中和滴定と酸化還元滴定」
中和、酸化還元滴定による分析方法について学ぶ。演習10


第12週
「分離と濃縮」
溶媒抽出法、イオン交換分離法などの分離濃縮方法について学ぶ。演習10

第13週
「分析データの取り扱い」
測定データをどのように処理したら良いかについて学ぶ。演習11

第14週
「まとめ」
全体の講義のまとめと復習を行なう。

第15週
 期末テスト

<成績評価方法及び水準>
授業の終わりで行なう演習問題を20%とし,期末試験結果を80%として計算する.60点以上を合格点とする。

<教科書>
澤田 清ら:分析化学の基礎、講談社サイエンティフィク(2005)

<参考書>
「分析化学演習」 庄野利之 監修 三共出版(1994)

<オフィスアワー>
月曜日 2時限目の授業終了後20分間 場所:新宿キャンパス 講師室

<学生へのメッセージ>
分析化学の知識は,環境保全活動における環境モニタリングに役立ちます。また、公害防止管理者等の国家試験もあるので是非チャレンジしてみてください.

 

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