2010年度工学院大学 第2部機械システムデザイン学科

伝熱工学(Heat Transfer)[4F73]

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2単位
宮下  徹 講師  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
伝熱現象は、エネルギー機器を中心に、広範な分野に関連する基礎的過程である。この講義では、各種伝熱過程の現象把握を目的として、概要的な解説と基本事項に関する詳述に演習を加えながら進める。基本的な形状と流れ場における熱伝達計算、或いは熱交換器設計を行える能力獲得を目指す。

<授業計画及び準備学習>
第 1回 伝熱概説:熱エネルギー伝達、熱伝導の機構、対流伝熱、放射伝熱
第 2回 熱伝導1:熱伝導の微分方程式、境界条件。
第 3回 熱伝導2:一次元定常熱伝導(平板、円管、球)
     演習問題1
第 4回 熱伝導3:積層平板及び円筒の定常熱伝導、熱通過率。
     演習問題2
第 5回 熱伝導4:内部発熱をともなう1次元定常熱伝導、拡大伝熱面(フィン)と
          フィン効率。
     演習問題5
第 6回 熱伝導5:2次元定常熱伝導
第 7回 熱伝導6:1次元非定常熱伝導、熱伝導方程式の数値解、ハイスラー線図。
     演習問題6
第 8回 対流熱伝達の基礎1:境界層、境界層方程式概説
(連続の式、運動量式、エネルギー式)
第 9回 対流熱伝達の基礎2:次元解析、相似則、熱伝達の無次元表示
     演習問題7
第10回 層流熱伝達の解析的取り扱い:境界層方程式の解法及びプロフィル法概説、境界層内速度分布、温度分布と熱伝達
     演習問題8
第11回 乱流熱伝達:乱流における速度変動と渦粘性、乱流境界層の速度分布、温度分布と熱伝達
第12回 熱伝達の実験式(円管内&管外、球、管群、その他)
      演習問題9
第13回 熱交換器:並流形・交流形、対数平均温度差、
     演習問題10
第14回 定期試験

<成績評価方法及び水準>
定期試験点(80%)および全レポートの合計点(20%)と、これらの合計得点60点以上を合格とする。

<教科書>
『伝熱工学(上)、(下)』、平田賢他共訳、ブレイン図書出版

<参考書>
『Basic Heat Transfer』Ozisik M. N.著、Mcgraw Hill出版
『伝熱概論』甲藤好郎著、養賢堂出版

<オフィスアワー>
木曜19:30〜20:00、A−1737室(宮下)
随時
E-mail: at67027@ns.kogakuin.ac.jp(宮下)

<学生へのメッセージ>
必ず出席すること。予習、復習を欠かさない事。講義だけではなく、教科書、参考書を自ら読んでもらいたい。
授業中は授業に集中、私語厳禁。

<参考ホームページアドレス>
www.mech.kogakuin.ac.jp/~heat/index_j.html

 

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