2010年度工学院大学 第2部機械システムデザイン学科
△機構学(Mechanism of Machinery)[0084]
2単位 小林 光男 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 機械装置は用途目的によってその構造や動作に特徴がある。機構学ではいろいろな機構についてその動作原理を学ぶとともに、実際の機械装置への適用例について理解を深める。さらに、機構学に関連する機械要素の略図法による表現方法についても学ぶ。
- <授業計画及び準備学習>
- 機械装置の動き 機械装置に用いられる種々の機構を示し、その基本的な運動の仕組みを学ぶ。
対偶と連鎖 最初に、機構学で必要ないくつかの機械要素について略図による表し方を学ぶ。対偶の種類と自由度および連鎖とその自由度について学ぶ。 剛体の運動 剛体の速度と瞬間中心の求め方について学ぶ。 リンク機構の種類と動きの特徴 代表的なリンク機構を調べ、その特徴と動作原理について学ぶ。 リンク機構の運動 平面機構の運動を取上げ、解析手法の基礎を学ぶ。 カム機構と輪郭曲線 カムの種類とその特徴を調べ、平面カムの輪郭曲線とカム線図の描き方を学ぶ。 カム機構の運動 平面カムを対象に、カムの回転角と従動節の変位、速度などの関係について学ぶ。 ねじ機構 ねじ一般を理解し、単一および二重ねじ機構の特徴と適用例について学ぶ。 摩擦伝動およびベルト伝動の基礎 摩擦車およびベルト伝動装置による動力の伝達について理解する。 歯車の基礎 インボリュート歯形の基本的な性質と歯形創成法について学ぶ。 歯車による動力の伝達 歯車対および歯車列における速度伝達比および動力の伝達に関する要点を学ぶ。 歯車変速機構 遊星歯車装置および差動歯車装置の特徴とその動作原理について学ぶ。 機構と機械要素 機械装置に要求される機能・性能に基づく機械要素および構成例を示し、機構の基礎を理解する。
- <成績評価方法及び水準>
- 講義中、理解度確認のため数回の問題演習を行う。成績は演習の結果を加味しながらも、期末試験の結果で評価する。
- <教科書>
- プリント配布
- <参考書>
- 機械力学 機構・運動・力学 三浦宏文他著 朝倉書店
機械力学 末益博志他著 実教出版
- <オフィスアワー>
- 未定
- <学生へのメッセージ>
- 実際の機械装置に用いられている機構部品や模型を紹介しながら授業を進めます。講義は、簡単な機構の例を取上げて説明するので、その動きをイメージできるようにしてください。
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