2010年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
△経済学入門(Introduction to Economics)[4C08]
2単位 柴田 努 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- アメリカ発の金融危機は、瞬く間に世界に経済危機を広げ、世界的規模での生産の落ち込みと失業の急増をもたらした。日本においても派遣切り、賃下げ、貧困の広がり、といった形で国民生活に深刻な問題を引き起こしている。このように資本主義経済をめぐる諸問題が深刻化するなか、あらためて「商品とは何か」、「貨幣とは何か」、「資本と何か」ということが問い直されている。本講義では以上の課題に応えるために、資本主義経済の基本的なメカニズムを学ぶ。下記の教科書にしたがって講義する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. ガイダンス―経済学の歴史
準備学習:テキストの目次や内容にあらかじめ目を通しておくこと 2. 現代日本経済と経済学の課題 準備学習:前回の経済学の歴史と課題を復習しておくこと 3. 商品の二要因(使用価値と価値) 準備学習:テキスト第1章を読んでおくこと 4. 商品の価値は何できまるか 準備学習:テキスト第1章を読んでおくこと 5. 貨幣の発生 準備学習:テキスト第2章を読んでおくこと 6. 貨幣の機能 準備学習:テキスト第3章を読んでおくこと 7. 資本とは何か 準備学習:テキスト第4章を読んでおくこと 8. 絶対的剰余価値の生産 準備学習:テキスト第5章を読んでおくこと 9. 一日の労働時間(労働日)の決定要因 準備学習:テキスト第5章を読んでおくこと 10. 相対的剰余価値の生産 準備学習:テキスト第6章を読んでおくこと 11. 賃金とは何か 準備学習:テキスト第7章を読んでおくこと 12. 資本蓄積と失業 準備学習:テキスト第8章を読んでおくこと 13. 資本蓄積と貧困 準備学習:テキスト第8章を読んでおくこと 14. 株式資本とコーポレートガバナンス 準備学習:経済学の基礎的な概念を復習しておくこと 15. 学習成果の確認(試験) 準備学習:前回までの総復習を行なうこと
- <成績評価方法及び水準>
- 講義への出席率や講義中のレポート等を加味したうえで、期末試験と総合し、60点以上の者に単位を認める。詳しい成績評価方法は第一回目の講義で説明する。
- <教科書>
- 松石勝彦 編 『入門 現代経済学』(仮)、同成社、2010年3月末出版予定。各自生協で購入のこと。
- <参考書>
- 講義中適宜紹介する。
- <オフィスアワー>
- 講義終了後の教室または講師控室。
- <学生へのメッセージ>
- 現代日本経済は、不安定雇用の拡大と格差・貧困化の広がり、賃金の切り下げとリストラ、地域経済の衰退、など深刻な問題を多く抱えている。このような現実的諸問題に対応するためにも、経済学の基礎理論を学ぶことは非常に大切なことである。本講義では、議論や質問など、学生の皆さんの積極的な参加を期待します。
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