2010年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

数学I(Mathematics I)[4238]

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2単位
竹内 慎吾 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
科学の対象は、巨視的には有限個、微視的にはほとんど無限個のモノの集まりと言えます。「有限」に関する数学が線形代数学、「無限」に関する数学が微分積分学です。この二つを基礎とし数学の諸分野が発展し、それらが科学に応用されています。

数学I・IIでは「無限」に関する数学である微分積分学を学びます。無限で実現される「極限」を実行するための手段を習得することが目標です。具体的には、極限という操作によって得られる微分法と積分法を学びます。モノの状態は関数で記述することができます。モノの状態の変化を調べる際、その関数に対する微分法、積分法が有効です。

<授業計画及び準備学習>
1変数の関数の微分法と複素数について講義します。
高校数学II・IIIを含む内容です。

第1回 関数・接線・微分とは [pp.1-6]
第2回 微分公式(和差積商の微分、合成・逆関数とその微分)[pp.15-18,20-23]
第3回 微分公式(n次・三角関数とその微分)[pp.6,19-20,25-28]
第4回 微分公式(指数・対数関数とその微分)[pp.23-25]
第5回 微分公式(逆三角関数とその微分)[pp.28-30]
第6回 テイラー・マクローリン展開、ロピタルの定理 [pp.102-109,117-128]
第7回 極値の判定(増減と凹凸)[pp.9-15]
第8回 微分法の演習
第9回 複素数と複素数平面 [pp.96-98]
第10回 複素数の幾何 [pp.98-99]
第11回 オイラーの公式(テイラー展開の再考)[pp.99-101]
第12回 複素数の演習(フラクタルなど)
第13回 総演習
第14回 総演習
第15回 学習成果の確認(試験)

準備学習:その回の授業内容に関する課題(自習シート)とその解答例をウェブサイトに掲載します。これを毎回自習することで内容の復習・演習を行うことが、次回への準備となります。また、教科書の対応する箇所を予め通読しておくこと。

<成績評価方法及び水準>
試験(100点満点)を行い「60点以上」であれば合格とします。またこれに準じて「50点以上60点未満」であっても、指定された課題(自習シート)への取り組みを評価して合格とすることがあります。課題の提出は自由で、希望者は最後の授業時に提出します。

<教科書>
竹之内脩「微分積分学」森北出版

<参考書>
石村園子「やさしく学べる微分積分」共立出版
希望があれば本格的な参考書も紹介します。

<オフィスアワー>
ウェブサイトの「スケジュール」を参照。

<学生へのメッセージ>
人間が考えたことなので、あなたにも理解できるはずです。

<備考>
この科目に関する詳細はウェブサイトに掲載します。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft13048/

 

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