2010年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
符号理論(Coding Theory)[2D13]
2単位 馬場 則男 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- コンピュータ処理の性能は目覚しく進展し、その容量の大きさ、スピードは日々向上しているといっても過言ではない。これには効率的でかつ付加的機能が充実した、符号化の恩恵がはかり知れない。ここでは、情報理論を基礎に、符号化の考え方を学び、基礎的な符号化の主なものが実践できるまでになることを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. [イントロダクション]全般的な符号化法の考え方について概説する。
準備学習:教科書7.1、7.2の解説のところを読んでくること。 2. 情報源記号と具体的な符号例。 準備学習:教科書7.1の最初の表から符号例を確認し、解説をよく読んでおくこと。 3. 符号の条件、評価の考え方、種類。 準備学習:教科書7.1〜7.3のところの特に符号化の良否について予習しておくこと。 4. 符号の条件とその判断方法。(符号の木とクラフトの不等式) 準備学習:教科書7.3〜7.5について予習しておくこと。 5. シャノンの第1基本定理とハフマンの符号化法 準備学習:教科書7.6、8.1,8.2について予習しておくこと。 6. マルコフ情報源の符号化法 準備学習:教科書8.4について予習しておくこと。 7. その他の高効率符号化法 準備学習:教科書8.5について解説のところを読んでくること。 8. シャノンの第2基本定理(雑音がある場合の符号化) 準備学習:教科書11.3または参考書の標記定理等からこの定理の下調べをしておくこと。 9. ハミング距離、パリティー検査法、誤り検出/訂正の原理 準備学習:参考書の標記項目、または、キューポートにアップ予定の電子教材を予習のこと。 10. ハミングの符号化法(1)―検査符号の生成方法― 準備学習:教科書11.5〜11.7について予習しておくこと。 11. ハミングの符号化法(2)―復号化と誤り訂正― 準備学習:教科書11.8〜12.1について予習しておくこと。 12. 巡回符号化法(1)―符号の生成方法― 準備学習:参考書の標記項目、または、キューポートにアップ予定の電子教材を予習のこと。 13. 巡回符号化法(2)―復号化と誤り訂正― 準備学習:参考書の標記項目、または、キューポートにアップ予定の電子教材を予習のこと。 14. その他の誤り訂正符号化法 準備学習:キューポートにアップ予定の標記電子教材を予習のこと。 15. 学習成果の確認(試験) 準備学習:前回までの総復習を行う。
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で評価し、60点以上の者に単位を認める。ただし、60点に満たない者であっても、4週に1回程度行う小問題演習の解答内容が十分であると認められた場合には合格とすることもある。
- <教科書>
- 「情報理論入門」野村由司彦著、コロナ社
- <参考書>
- 「ディジタル情報理論」塩野充著、オーム社
- <オフィスアワー>
- 木曜日、11:00〜12:00、これ以外でもその都度個別にメールで約束の上、対応可とする。
E−mail:ct83063@ns.kogakuin.ac.jp
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