2010年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

デジタル信号処理(Digital Signal Processing)[1D12]

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2単位
篠原 克幸 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
視覚信号,音声信号などアナログ信号は自然界に存在し,われわれの生活に重要な情報を提供する.デジタル信号処理は,このアナログ信号を標本化定理に基づきデジタル信号に変換し,この信号の畳込み演算,高速フーリエ変換,Wavelet変換など代数演算(加減乗除)で処理する方式であり,極めて広範囲な分野で必須な技術となっている.講義では,デジタル信号処理の基本的考え方,種々の分野への応用を解説する.
達成目標は,信号の標本化と量子化,畳み込みとインパルス応答,周波数応答.デジタルフィルタの構成法,画像信号解析などを通し,信号処理の考え方,基本演算法を身につける.

<授業計画及び準備学習>
【1】標本化と量子化
 1)アナログ信号とデジタル信号
 2) 信号の標本化および量子化とデジタル信号
 3) 信号のz変換と周波数特性
 4) 信号のフーリエ変換
 5) フーリエ変換とスペクトル
 6) 信号のZ変換
 7) 信号のZ変換例

【2】 標本化定理
 8) 信号の周波数特性と帯域制限および 帯域制限された信号と標本化
 9) 標本化された信号の復元および ナイキスと間隔とエイリアシング
10) 標本化定理の導出
11) エリアジング例

【3】)量子化
 12) 信号の量子化と符号化
 13) 2畳誤差最小最適量子の考え方
 
【4】 画像信号とデジタルフィルタ
 14) 画像の輪郭と微分フィルタ
 15) ガウス微分フィルタとラプラス微分フィルタ
16) フィルタの設計例

<成績評価方法及び水準>
講義毎の理解度演習の採点(10点,5点,2点の3段階により採点する)を30点に換算し,定期試験を70点に換算し,理解度演習と定期試験結果を合わせ,60点以上を合格とする

<教科書>
プリント

<参考書>
「デジタル信号処理」 貴家 仁志著(昭晃堂
「デジタル信号処理」 電子情報通信学会編(コロナ社)
「デジタル信号処理」 辻井重男,久保田 一(オーム社)

<オフィスアワー>
月曜日から金曜日(水曜日を除く)(10時から6時)

<学生へのメッセージ>
必ず,前回の講義中に行った演習を,必要な知識とともに整理して,復習を行ってください.
予習は,講義中に「次回は何々」と講義の中心テーマを提示しますので,参考書等で概要を調べてください.

 

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