2010年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

データ構造とアルゴリズム(Data Structure and Algorithm)[5122]

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2単位
小柳 義夫 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
コンピュータによって問題を解くには、プログラムを書かなくてはなりません。プログラムに必要なのは、取り扱うデータに構造を与えることと、それを取り扱う手順、すなわちアルゴリズムです。この講義では、問題をどう解くかという観点から、いわばトップ・ダウンにソフトウェアを眺めます。

<授業計画及び準備学習>
1.アルゴリズムとは何か:定義、表現(文章、擬似コード、フローチャート、プログラム)、時間計算量と領域計算量
2.アルゴリズムと計算量:漸近評価、最大計算量と平均計算量、基本的なアルゴリズム
3.ソーティング:順序関係、ソートとは、内部ソートと外部ソート、安定性、計算量の下限、選択ソート、バブルソート
4.ソーティング:クイックソート、マージソート、挿入ソート
5.最大公約数、最小公倍数、ユークリッドの互除法、
6.探索:線形探索、二分探索、文字列の探索
7.基本的なデータ構造:基本データ構造、問題向きデータ構造、論理構造とその表現、リスト、リストの作成
8.基本的なデータ構造:リストの操作、双方向リスト
9.基本的なデータ構造:スタック、キュー
10.基本的なデータ構造:木、木の用語、木の走査、2分木、
11.基本的なデータ構造:2分木の表現、一般の木の表現、木への操作、ヒープソート
12.基本的なデータ構造:ハッシュ、ハッシュ値、ハッシュの利用、改ざん検出
13.基本的なデータ構造:グラフ、グラフの用語、部分グラフ、
14.基本的なデータ構造:グラフの表現、隣接行列、接続行列、グラフの探索、最短路問題
15.学習成果の評価(学期末試験)
余裕があれば、ハノイの塔、8クイーン問題、ナップザック問題などについても触れる。

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で評価し、60点以上のものに単位を認める。ただし、欠席が少なく試験の点数がわずかに60点に足りない場合はレポート提出を認め、レポート内容が単位認定相当と判断される場合には最終成績を60点とする。

<参考書>
湯田幸八・伊原充博著「アルゴリズムとデータ構造」(コロナ社、2002年)
エイホ・ホップクロフト・ウルマン著、大野義夫訳「データ構造とアルゴリズム」(培風館、1987)

<オフィスアワー>
水曜日3時から6時。必要があればいつでもoyanagi@cc.kogakuin.ac.jpに連絡してください。

<学生へのメッセージ>
プログラミングの演習と連動させる予定です。

 

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