2010年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

プログラミング言語総論(Introduction to Computer Programming)[2421]

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2単位
小柳 義夫 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
コンピュータに問題を解かせるには、コンピュータに分かる形で指示を出す必要があります。そのために発達したプログラミング言語の全体像を与え、これから学ぶ色々なプログラミング言語の位置づけを与えます。この授業では、計算機のアーキテクチャからボトム・アップにソフトウェアを理解します。

<授業計画及び準備学習>
1.計算機の歴史:歯車式計算器、バベッジの解析機関、チューリング機械、ENIACとそれ以後
2.フォン・ノイマン型コンピュータ:プログラム内蔵、線形アドレス、命令駆動、IC、CPUの構成
3.命令セットアーキテクチャ:命令形式、アドレス指定モード、CISCとRISC
4.機械語とアセンブリ言語:基本命令セット、機械語、アセンブリ言語、ニーモニック
5.プログラミング言語:構成(文字集合、名前、予約語、演算子、式、文)、制御構造
6.プログラミング言語:データ(定数と変数、型)、式と演算子、配列、関数、手続き
7.プログラミング言語:構成、入れ子構造、有効範囲、データの割り付け、コンパイル
8.歩み:機械語、アセンブリ言語、FORTRAN、ALGOL、COBOL、LISP、BASIC、PL/I、Pascal、C、C++
9.歩み:FORTRANの歩み(FORTRAN66、FORTRAN77)静的言語
10.歩み:FORTRANの歩み(Fortran90, Fortran2002など)動的構造の導入、BASIC
11.インタプリタ言語:定義、特徴、コンパイラ方式との比較、JITコンパイラ
12.コンパイラの構造:字句解析、構文解析、意味解析、
13.コンパイラの構造:コード生成、最適化、インライン展開、クロスコンパイラ
14.オブジェクト指向言語の基礎
15.学習成果の評価(学期末試験)

<成績評価方法及び水準>
原則として学期末試験で評価し、60点以上のものに単位を認める。ただし、欠席が少なく試験の点数がわずかに60点に足りない場合はレポート提出を認め、レポート内容が単位認定相当と判断される場合には最終成績を60点とする。

<参考書>
西川利男著「プログラミング言語」(工学図書株式会社、1995)
古賀直樹・五百蔵重典著「コンピュータ言語」(日経BPソフトプレス、2004)

<オフィスアワー>
水曜日3時から6時。いつでも必要があればoyanagi@cc.kogakuin.ac.jpにメールしてください。

<学生へのメッセージ>
他の授業や演習で習うc言語について十分勉強してください。それを基礎としてプログラミング言語の全体について講究します。

 

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