2010年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

熱力学I(Thermodynamics I)[3383]

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2単位
角田 敏一 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
熱力学は,物性論,化学反応論,燃焼科学,内燃機関,推進工学など基礎から応用にわたる幅広い理工学分野の基盤となる学問である.本講では,熱平衡,温度と熱,熱力学第一法則,エネルギー保存の法則,理想気体の状態変化,熱力学第二法則,可逆過程と不可逆過程ならびにエントロピーの概念を習得することを目指す.

<授業計画及び準備学習>
1.工業熱力学,熱平衡と温度
   準備学習:教科書1〜4ページを読んで理解しておくこと.
2.状態量,状態変化,状態式,国際単位系
   準備学習:教科書5〜11ページを読んで理解しておくこと.
3.理想気体
   準備学習:教科書11〜16ページを読んで理解しておくこと.
4.仕事と熱,熱力学第一法則
   準備学習:教科書19〜23ページを読んで理解しておくこと.
5.閉じた系のエネルギー式   
   準備学習:教科書23〜30ページを読んで理解しておくこと.
6.流動系のエネルギー式  
   準備学習:教科書30〜36ページを読んで理解しておくこと.
7.比熱 
   準備学習:教科書36〜43ページを読んで理解しておくこと.
8.理想気体の性質,理想気体の可逆変化 
   準備学習:教科書45〜56ページを読んで理解しておくこと.
9.理想気体の不可逆変化 
   準備学習:教科書57〜69ページを読んで理解しておくこと. 
10.理想気体の混合気体   
   準備学習:教科書69〜73ページを読んで理解しておくこと.
11.サイクルの効率,熱力学第二法則   
   準備学習:教科書75〜78ページを読んで理解しておくこと. 
12.カルノーサイクル,熱力学的温度   
   準備学習:教科書78〜85ページを読んで理解しておくこと.  
13.クラウジウスの積分,エントロピー  
   準備学習:教科書85〜89ページを読んで理解しておくこと.   
14.理想気体のエントロピー変化,固体と液体のエントロピー変化,エントロピーの原理,エントロピーの工業的利用  
   準備学習:教科書90〜93ページを読んで理解しておくこと. 
15.学習成果の確認(試験)
   準備学習:前回までの総復習を行うこと.

<成績評価方法及び水準>
定期拭験の成績を評価し,60点以上を合格とする.ただし,4回以上欠席したものは履修放棄とみなし成績評価は行わない.

<教科書>
「工業熱力学・基礎編」河野通方ほか監修 東京大学出版会

<参考書>
「機械技術者のための熱力学」熱力学教育研究会編 産業図書

<オフィスアワー>
講義期間中の講義後の教室または同一時間帯の非常勤講師室

<学生へのメッセージ>
熱力学を理解するためには,教科書および参考書を精読するとともに講義に出席することにより,少しずつ着実な努力を積み重ねて熱力学に慣れ親しむことが重要だと思います.

 

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