2010年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

リスクマネジメント(Risk Management)[1D11]

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2単位
佐藤 雅明 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
製造リスク、食品リスク、医療リスク、環境リスク、金融リスク、プロジェクトリスク、ファミリーリスクなど現代社会には多くのリスクが潜在しています。多様なリスクに対応するには、「リスクとは何か」を理解し、リスクを明確に識別することが重要です。この授業では、いくつもの事例を挙げて様々な角度からアプローチすることで、リスクの概念、リスクの本質、リスクの要素を学びます。さらに企業、非営利組織、プロジェクトやファミリーで実践されているリスクマネジメントの基本的なプロセスと技術についても理解を深めていきます。
(JABEE 学習・教育目標)
「国際工学プログラム」:A多面的な視点から考える能力の習得◎
            D創造力の習得○
            Fデザイン能力とマネジメント能力の習得○
(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目履修の前提として確率・統計の知識が必要です。

<授業計画及び準備学習>
1.リスクとは何か
2.リスクの概念
3.リスクの本質
4.リスクの要素
5.リスクと確率・統計
6.企業や組織のリスク
7.リスクマネジメントの概念
8.リスクマネジメントのプロセス
9.リスクアセスメント(1)リスクの識別
10.リスクアセスメント(2)リスクの分析・評価
11.リスクアセスメント(3)リスクの分析・評価その2
12.リスクの処理技術
13.リスクの監視コントロール
14.リスクマネジメントの動向と展望
15.学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
授業中の課題(30%)、定期試験(70%)で評価し合計で60点以上を合格とします。

<教科書>
教科書は特に指定しませんが、授業の際に資料を配布します。

<参考書>
武井勲『リスク・マネジメント総論』海文堂 1987
野口和彦『リスクマネジメント』日本規格協会 2009
John X.Wang, Marvin L.Roush 『リスク分析工学』丸善 2003

<オフィスアワー>
月曜日。授業終了直後は教室、その後は12階兼任講師室。

<学生へのメッセージ>
リスクマネジメントは工学、数学、統計学、経営学、心理学、社会学など多くの分野の知識を総合的に活用する領域です。様々なリスクに適切に対応することは、エンジニアや起業家、一般の社会人、学生などあらゆる人たちに利益をもたらします。さらにリスクマネジメントの概念とプロセスは新製品や新技術の開発に重要なチャンスを与える可能性があります。授業は意見を交換しながら進めるので積極的な参加を望みます。

 

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