2010年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

Engineering Clinic Program IB[5376]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
山名  徹 特任教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
堀内 邦雄 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
中山 良一 特別専任教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「モノづくり」の具体的な課題解決プロセスを製作体験する。設定された課題に対し、仕様の分析、
目標や解決すべき課題、デザイン仕様設定などの手法を学び、チーム活動で実際に「モノづくり」を
体験する。チーム活動を通して経費や日程管理、加工法習得、プロジェクトの文書化とプレゼンテー
ションによる製作物のコンペを行い、技術者として必要な創造的かつ最適な課題解決策を得るための
基礎を学ぶ。

以下に具体的な達成目標を示す。
1.設定課題解決のために必要とするプロセスを学び解決策を創案できること。
2.創案をスケッチやCADを用いて他人が理解できるイメージ、構想図として表現できること。
3.要求を満たす強度計算と材料選定を行い、部品と組立図の設計が出来ること。
4.チーム活動の役割分担と協調行動や、経費と日程管理などのチームマネジメントができること。
5.モノの製作に必要な加工機器や工具の使用法を習得し、図面に従った加工製作ができること。
6.安全と5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)を理解し、自ら実行できること。
7.プロジェクト報告書を作成、パワーポイント資料作成によるプレゼンテーションができること。
8.プレゼンとコンペの結果から多様な考えを学び、次につなげる柔軟な思考を身につけること。
当授業は、E.D.M.D.と連携しており、課題解決プロセスとマネジメント詳細の学習についてはE.D.M.D.を履修することが望ましい。また、製作品の検証と改良案の策定は次年度のECP2Aにて行う。

(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
 (C)基礎工学、専門工学知識○(F)デザイン能力とマネジメント能力◎
 JABEE基準1の(1)の知識・能力(d)の(1) (g) (h):◎ (d)の(2)のb)c)d)(f):○            

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、デザインプロセスについて講義、プロジェクト概要と課題解決手順の作成
 ・9/10 15-204教室   復習:課題解決手順をまとめる   予習:課題内容の類似例を調査する
2.課題の理解と再定義について講義、要求機能・制約条件・目標値のまとめと作成、アィディアだし
 ・9/17 15-204教室   復習:課題内容を再定義してまとめる 予習:何を作るか個人創案をする
3.コンセプトデザイン(構想設計)について講義、日程計画、アイディアだしとスケッチ作成(1.2提出)
 ・9/24 15-204教室   復習:アイディアスケッチをまとめる 予習:設計仕様の構想を立てる
4.最終デザイン仕様の決定について講義、設計仕様書と要求仕様チェックリスト、CAD構想図作成
 ・10/1 15-204→003  復習:CAD構想図をまとめる     予習:部品、材料構成を検討する
5.報告書PPT作成法、メカニズム、安全5Sの講義、費用、強度計算、CAD部品図作成、購入材料検討
 ・10/15 15-003教室   復習:CAD部品図をまとめる     予習:材料購入をする
6.機械実習(1,2班)/(左班以外)課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行
 ・10/22 犬目1-101&301  復習:安全と5Sの再確認      予習:不足部品の確認と購入
7.機械実習(3,4班)/(左班以外)課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行
 ・10/29 犬目1-101&301  復習:製作日程表作成      予習:製作手順の検討
8.機械実習(5,6班)/(左班以外)課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行
 ・11/5 犬目1-101&301  復習:日程進捗確認       予習:作業分担の検討
9.機械実習(7,8班)/(左班以外)課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行
 ・11/12 犬目1-101&301  復習:設計変更内容検討     予習:追加部品検討
10.機械実習(9,10班)/(左班以外)課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行
 ・11/19 犬目1-101&301  復習:CAD設計変更       予習:追加部品購入
11.機械実習(11,12班)/(左班以外)課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行
 ・11/26 犬目1-101&301  復習:日程進捗補正       予習:挽回計画検討
12.機械実習(13,14班)/(左班以外)課題製作(電動工具実習)・図面に基づく製作・安全と5Sの実行
 ・12/3 犬目1-101&301   復習:遅れ挽回        予習:会計報告まとめ
13.製作物の仕上げと最終確認、費用会計提出、モノづくりプロセスプロジェクトレポート作成
 ・12/10 犬目1-301&201  復習:製作物と図面照合     予習:レポートストーリー検討
14.チームプレゼンテーション資料作成、プロジェクトレポート、チーム活動貢献度相互評価提出
 ・12/17 犬目1-301&201  復習:プレゼン資料のまとめ   予習:プレゼン練習
15.学習成果の報告会、プレゼンテーション(PPT)、製作物コンペティション評価と表彰
 ・1/21 犬目1-301&201 復習:再度同一課題で製作する場合の改善案検討
*なお、設定課題は初回授業時に発表する。                          

<成績評価方法及び水準>
a,プロジェクトレポート→チーム毎教員10点法で評価後平均値を100点法に換算
b,チーム貢献相互評価→活動記録簿配布,活動毎5点法(貢献大5,普通3,未貢献0)集計後100点換算
c,プレゼンテーション→チーム毎教員10点法で評価後平均値を100点法に換算
d,製作物コンペ評価→オリジナリティ、出来栄え、レギュレーション遵守を教員10点法で評価
          集計点から班順位付け、1位100点以降3点ずつ減点14位は64点、破損60点
e,欠席減点1点/回 (a+b+c+d)×1/4-e=60点以上を合格とする。                                       

<教科書>
特になし。必要に応じてプリントを用意する。                         

<参考書>
モノづくり、デザインプロセス、設計・製図法、CAD、加工製作法、材料力学基礎、メカニズム等に
関するもの。                                        

<オフィスアワー>
金曜日5時限、土曜日1時限、これ以外に在室時いつでも可(犬目校舎2-110室)         

<学生へのメッセージ>
E.C.P.はグローバルエンジニアリング学部の特徴ある教育プログラムの一つです。
日本が世界に誇る「モノづくり」の基礎とプロセスを学び、付加価値の高い技術者教育を学べます。
カリキュラム上E.D.M.A〜Dの4教科からE.C.P.へ綿密に連携が図られています。
E.C.P.の課題はオープンエンドで答えが一つではありません。一つの課題で多様な考えを学びます。
今までに学んだ知識や情報を基に、知的好奇心を奮い立たせて創造力を発揮し、
世の中になかったモノを生み出す「モノづくり」の楽しさを体験してください。           

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved.