2010年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

Engineering Design and Machining D[5174]

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1単位
我妻 隆夫 特別専任教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
ものづくりを行う上で必須となるプロセスとマネジメントを理解する.すなわちユーザーが必要とする仕様の分析,デザイン目標の設定と課題の抽出およびデザイン計画,コンセプトデザインとその評価・検証,詳細デザイン,プロトタイプによるデザイン妥当性の検証,商品としての評価,商品化のそれぞれのプロセスにおいて実施すべきエンジニアリングとその手法,ものづくりプロセスにおけるマネジメント,創造チームに係るチームダイナミックスなどの基本的な事項について学ぶ.並行して行われるECPIBでの体験をフィードバックしながら機械系技術者としてそのプロセスを適切に実践できるようその基礎固めをすることを目標とする.
 E.D.M. A〜Cの後続科目であり,特に,本授業はECPIB連携し,ECPIBで実際に行う演習内容について,先行してそれに必要な心構えや技法を解説するとともに,実施した内容についてのフォローを行う.
また次年度以降のECPII,ECPIIIと密接な関係があり,基礎知識を習得するため本科目を選択することが望ましい。
(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
(D)創造力の習得:○,(F)デザイン能力とマネジメント能力の習得:◎
 JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)の(1) (d)の(2)c)d) (e)(g)(h):◎ (f):○
 E.D.M. 1〜3の後続科目であり、またECP1B、ECP2科目履修などと密接な関係があり、基礎知識を習得するため本科目を選択することが望ましい。
 モノを創案し実行するためのプロセスの基礎知識を習得し、機械系技術者として適切に実践できるようにその基礎固めをすることを目標とする。
 必要な場合にその都度演習を行う。
(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
(D)創造力の習得:○、(F)デザイン能力とマネジメント能力の習得:◎
 JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)の(1) (d)の(2)c)d) (e)(g)(h):◎ (f):○

<授業計画及び準備学習>
(1) 本授業の目的の理解/エンジニアリングデザインのプロセス
  <準備学習> ものづくりを行う上で,自分ならどういう手順で行うかを考えておく
(2) 利用者ニーズの分析とデザイン目標の設定および課題の抽出
  <準備学習> 電子教材「講義内容2」を読み理解する
(3) デザイン仕様(制約条件,機能の規定,情報収集法)
  <準備学習> 電子教材「講義内容3」を読み理解する
(4) コンセプトデザイン/デザイン仕様の設定(目標ツリー,機能分析,品質機能展開)
  <準備学習> 電子教材「講義内容4」を読み理解する
(5) デザイン提案/演習(ECPIBのフォローアップ)
  <準備学習> ECPIBデザイン仕様を準備
(6)  コンセプトデザインの評価および技術課題の検証
  <準備学習> 電子教材「講義内容6」を読み理解する
(7) コンセプトデザインの評価および技術課題の検証/演習(ECPIBのフォローアップ)
  <準備学習> ECPIBの検討結果を準備
(8)  詳細デザインと製作仕様の決定
  <準備学習> 電子教材「講義内容8」を読み理解する
(9) プロトタイプによるデザイン妥当性の検証
  <準備学習> 電子教材「講義内容9」を読み理解する
(10) 演習・・デザイン妥当性の検証計画の作成
  <準備学習> ECPIBデザイン仕様,詳細デザインを準備
(11) 改良
  <準備学習> 電子教材「講義内容11」を読み理解する
(12) デザイン戦略(マネジメントとチームダイナミクス)
  <準備学習> 電子教材「講義内容12」を読み理解する
(13) 商品としての評価と商品化
  <準備学習> 電子教材「講義内容13」を読み理解する
(14) エンジニアリングデザインのプロセスまとめ
  <準備学習> 講義内容1〜13の復習
(15) 学習の成果(試験)
  <準備学習> 講義内容1〜14の復習

<成績評価方法及び水準>
期末試験(100点満点)の点数が60点以上を合格とする。ただし,50点以上60点未満の者については別途レポート課題を提出し60点以上で60点合格とする.欠席4回以上の者については履修放棄とみなし,成績評価は行わない.

<教科書>
電子教材で配布する.

<参考書>
エンジニアリングデザイン(2009年度EDMD)教材 藤田勉(著),我妻(編集)・・電子ファイルで提供
エンジニアリングデザイン ナイジェルクロス(著),荒木光彦(監訳) 培風館 

<オフィスアワー>
新宿:授業終了後
八王子犬目校舎2-208室在室時はいつでも

<学生へのメッセージ>
ものづくりのためのエンジニアリングは製作図面を書く前までの検討や作業が全てと言っても過言ではありません.本授業を通じ,創造的プロジェクトを進める上で必要となる基本的事項や知識を体系的に習得し,夢のある商品を世に送り出すための基礎を築いてください.

 

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