2010年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

材料力学II(Strength of Materials II)[1168]

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2単位
武沢 英樹 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
材料力学及演習1で学習した内容をもとに,さらに進んだ強度計算の諸問題について学習する.特に,はりのたわみ,ひずみエネルギ,柱の座屈,骨組み構造物の強度について習得するとともに演習により応用力を身につける.材料強度設計に関わる技術者倫理についても一部で学習をする.

 (JABEE学習・教育目標)
 「国際工学プログラム」
 (C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎
 JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)の(1):◎
(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目を履修する前に,「材料力学及演習1」を履修し,材料力学の基礎を修得しておくことが望ましい.
 本科目で修得した内容は,「CAD機械製図」,「CAD機械製図設計」,「機械実習」,「機械設計学」など多くの専門工学科目の履修に役立つ.

<授業計画及び準備学習>
1.【材料力学及演習1の復習】
    材料力学及演習2の授業は材料力学及演習1の知識が必須のため,前期の復習を行う.

2.【はりのたわみ1】
    はりのたわみ曲線とその微分方程式について学ぶ.

3.【はりのたわみ2】
    各種のはりについてたわみの求め方を学ぶ.

4.【はりのたわみ3】
    面積モーメント法や重ね合わせの方法を用いたたわみの求め方について学ぶ.

5.【はりのたわみ4】
    不静定はりの解法について学ぶ.

6.【連続はり,組合せはり】
    連続はりや組合せはりの解法について学ぶ.

7.【棒のねじり】
    丸棒のねじり,ねじりモーメントとせん断力,軸の強さ,コイルばねについて学ぶ.

8.学習成果の確認その1【中間テスト】


9.【組合せ応力1】
    各種応力の組合せ問題の考え方について学ぶ.

10.【組合せ応力2】
    モールの応力円,応力集中問題について学ぶ.

11.【ひずみエネルギ1】
    引張,圧縮,ねじり,曲げによるひずみによるひずみエネルギについて学ぶ.

12.【ひずみエネルギ2】
    ひずみエネルギと荷重と変位の関係を表したカスチリアーノの定理について学ぶ.

13.【柱の座屈1】
    柱の安定・不安定,オイラーの座屈荷重について学ぶ.

14.【柱の座屈2】
    各種条件下における柱の座屈問題について学ぶ.

15. 学習成果の確認その2【期末試験】

<成績評価方法及び水準>
基本的には期末試験(50%),中間試験(50%)により総合60点以上の者に単位を認める.ただし,期末,中間の配分比率は試験の難易度により適宜変更する.また,総合成績のわずかに足りない者には追試験をする場合がある.出席は学生証を用いた出席管理システムにより管理する.出席率8割以下のものは試験受験を認めない場合がある.特に過年度生で受講の場合は,基本的に全授業の出席を求める.
「国際工学プログラム」の学習・教育目標(C)は,本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される.

<教科書>
材料力学の学び方・解き方 材料力学教育研究会編 共立出版

<参考書>
演習 材料力学[新訂版] 尾田十八,三好俊郎 共著 サイエンス社

<オフィスアワー>
月曜日:八王子 犬目校舎 13:30-17:00
上記時間外でも随時質問を受け付けます(e-mail : htake@cc.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
材料力学は機械や構造物を設計する上での強度確認に必須の学問です.機械技術者として基本的な構造物設計ができるよう,基礎理解に努めて下さい.そのために,数多くの例題を実際に解いて具体的なイメージを身につけて下さい.

<備考>
一昨年より演習時間がなくなり講義時間のみとなっている.演習問題の練習のために演習用テキストを参考書として指定しているので,出来るだけ購入し自習時間に解いてみることをすすめる.

 

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