2010年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
△ドイツ語I(German I)[1235]
2単位 柳 勝己 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 言葉は先ず意思の疎通のためにあります。しかし現代では表現の自由や意思表明の必要性が主張される一方で、表現や意思の源となる大切な情報が送り手によって操作されることもあります。適切な判断を下すには、情報処理や発信の技術を鍛えるだけでなく、生の情報を得るように努めなければなりません。ドイツ語を習うことは英語圏以外からの情報入手の手段を獲得することにとどまらず、近現代の社会を形作った「古い」ヨーロッパの文化、芸術、ものの考え方に触れることです。考え方が違えば局面の理解も違ってきます。
この授業ではドイツ語の初歩を学ぶことで、簡単な読解と会話をこなせるようになることを目標にし、ドイツ語2への橋渡しにします。紙の上で文法を学ぶことも大切ですが、実際に読み、書き、聞き取ることに重点を置きます。授業内容に即した宿題を毎回課すので、それを翌週確認し、小テストを行ないます。次項の「準備学習」とはこの授業外課題のことです。また語学だけでなく社会、文化全般への関心を広げるために毎回最後にドキュメンタリーなどを観て、感想を書いてもらいます。
- <授業計画及び準備学習>
- 前期
(1)ガイダンス。ドイツ語のアルファベート。 (2)綴りの読み方(1)単母音。辞書の使い方。 (3)綴りの読み方(2)二重母音。動詞の現在人称変化。 (4)綴りの読み方(3)子音。文章の語順。 (5)基数。不規則変化動詞。 (6)命令形。 (7)分離動詞。 (8)非分離動詞。 (9)zu不定詞。 (10)人称代名詞と格。 (11)再帰代名詞と再帰動詞。 (12)助動詞。 (13)名詞の性。単数形と複数形。 (14)定冠詞。 (15)定冠詞類。 後期 (1)不定冠詞。 (2)不定冠詞類。 (3)指示代名詞。不定代名詞。 (4)前置詞の格支配。 (5)前置詞の使い方。 (6)形容詞の付加語的用法。現在分詞。 (7)形容詞の格変化。 (8)序数。形容詞の名詞化。 (9)比較級と最上級。 (10)従属接続詞と複文。 (11)定関係代名詞。 (12)動詞の不定形、過去形、過去分詞。 (13)過去時制。 (14)habenを使った現在完了形。 (15)seinを使った現在完了形。
- <成績評価方法及び水準>
- 毎回課題の確認と小テストを行ない、それらの総合点を成績とします。理解の度合いに左右されますが、前期後期末試験を行う予定はありません。成績の内訳は小テストの合計点が6割、課題の合計点が4割になります。勿論60点以上が合格です。
- <教科書>
- プリント教材を使い、特定の教科書は使いません。
- <参考書>
- 「新アポロン独和辞典」(同学社)を薦めます。他の辞書でもドイツの地図と小さな和独辞典の付いた辞書が望ましい。電子辞書は薦めません。
- <オフィスアワー>
- 月曜日9:15〜15:00及び木曜日13:00〜14:50。
- <学生へのメッセージ>
- 「成績評価方法」から明らかなように、休めばそれだけ成績が下がります。何よりも、一つ一つ積み重ねなければならない語学の学習で欠席は致命的です。休まずに毎回必ず出席して、授業内外の課題をこなさないと授業についていけなくなります。宿題も毎回一時間以上かかることを覚悟して下さい。場合によっては授業中にペアを組んで勉強してもらいます。一年勉強した後でドイツの何に触れていきたいか、夢を大切にして下さい。
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