2010年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

くらしと健康の科学(Science for Life and Health)[1116]

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2単位
松波 慎介 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 現代のストレス社会を健やかに生きぬくためにはストレスを上手にマネージメントしていくことが求められる。特に対人的ストレスのマネージメントに役立つ「交流分析理論」を活用し、自分自身のこころや行動のクセを把握するとともに、対人交流の在り方が健康生活に及ぼす影響について考え、さわやかな交流と健やかなくらしのための自己制御の方法を学ぶ。また、からだとこころの関連からストレスのメカニズムとストレスコーピングの方法について学ぶ。具体的には以下のことが達成できることを目標とする。
1)交流分析理論を理解し、対人関係レベルでの自分のこころのクセ、行動のクセについて自己分析できる。
  
2)ストレスの精神生理メカニズムを背景とするストレスマネージメントの理論・方法を理解し、自分のストレス適応状況について説明できる。

<授業計画及び準備学習>
授業計画
1.ガイダンス
 本講義の概要、ねらい、授業方法、履修条件などを確認する。
2.交流分析1:Transactional Analysis(TA)とは
 分かりやすく、覚えやすく、役に立つ「交流分析」について概観する。
3.交流分析2:こころの構造と機能
 「自我状態」の概念を用いて、こころの仕組みや働きについて考える。
4.交流分析3:エゴグラムとパーソナリティー
 「エゴグラム」を用いて自分や他者のこころのクセや行動のクセを調べる。
5.交流分析4:エゴグラムーパート2−
 IUE(アイ・ユー・エゴグラム)を用いてさらに詳しく自分のこころの働きを調べる。
6.交流分析5:交流パターンとコミュニケーション
 「自我状態」の概念を用いて自分や他者の交流パターンを調べる。
7.交流分析6:ストロークとこころの飢え
 健康な成長・成熟に欠かせない「こころの栄養素」について考える。
8.交流分析7:ライフポジションとストローキング
 対人的な4つの基本的な構えとストロークの関係について考える。
9.交流分析8:OKグラムの作成
 「OKグラム」を用いて自分の対人的な態度を調べる。
10. 交流分析9:ゲーム分析とこじれた関係
 無意識に繰り返す非生産的なやりとりについて考える。
11.交流分析10:脚本分析と禁止令
 人生のドラマを演出する人生脚本とその背景について考える。
12.交流分析11:総合復習とまとめ
 交流分析理論を総合的にふりかえり、ポイントを整理する。
13.ストレス社会と心身の健康
 現代のストレス環境と心身の健康について考える。
14.ストレスのマネージメント
 チェックリストを用いてストレス適応状況を調べ、その制御法について考える。
15.学習成果の確認(試験)

準備学習
 各時限毎に学んだこと、調べたことに基づいて日頃の自分をフィードバックし整理しておくこと。

<成績評価方法及び水準>
各授業時に提出を求める小レポートや小テストおよび課題レポートの評価を50%、最終回に実施する試験の評価を50%で総合評価し、60/100点以上を合格とする。

<教科書>
なし。なお、適宜必要なプリントを配布する。

<参考書>
適宜紹介する。

<オフィスアワー>
八王子校舎は月・火・水・金、新宿校舎は月・木・土に保健体育科事務室へ連絡のこと。

<学生へのメッセージ>
お互いに気持ちのよい学びの環境を維持するよう心がけましょう。

<備考>
授業計画は目安である。状況に応じて予定を変更することがあるので承知してほしい。

 

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