2010年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科

建築都市保存調査演習(Practice of Preserving Historic Building and District)[6B04]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
後藤  治 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
赤木 徹也 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 歴史的建造物や歴史的集落・町並を将来に継承していくためには,実務的な調査が必要とされる。本演習では,見学や実測等を通して,その基礎的な知識を学ぶ。調査することの面白さ,難しさを体験すること並びに調査に必要な基礎的な技術を身に付けることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
授業は,演習内容の説明・解説・講評(前期・校内),実例の見学・実測等の野外演習(前期・校外),研修旅行(夏期休暇中・校外)からなる。実例の見学・実測は,原則として土曜日の開講を予定しているが,場所の都合により,休日に行うこともあるので注意されたい。具体的な日程は,最初の講義日に説明する。
(前期中)
1. 授業の進め方,調査練習のための簡単な演習
準備学習:実測図を作成するために必要な道具をそろえ、それを使いこなしておく
2. 歴史的建築物の保存修復現場を見学する(場所未定)
準備学習:歴史的建築物の修理工事報告書の構成を確認しておく
3. 第1回演習結果の講評,実測演習の体験演習に関する説明
準備学習:2回目の結果をレポートにまとめ提出する
4. 歴史的建築物の実測調査を体験する(場所未定)
準備学習:実測調査を行う建物について、歴史や保存の経緯を調べる
5. 保存修復計画の策定に関する演習の方法についての説明
準備学習:実測調査の結果を清書し、感想等をレポートにまとめる
6. 歴史的建築物の活用計画を策定する(場所未定)
準備学習:計画策定を行う建物について、歴史や保存の経緯を調べる
7. 実測調査及び活用計画策定の講評、夏期休暇演習の説明      
準備学週:活用計画の内容をまとめ、感想等をレポートにまとめる

 (夏期休暇中)
8〜15. 歴史的建築物及び歴史的集落・町並の見学
      歴史的集落・町並の保存に関する演習
      (場所未定、3泊4日を予定)
準備学習:演習予定地の歴史的建築物や集落・町並についての基礎知識を得ておく。また、実地で作成した課題を清書し直して提出する。
     

        


  

<成績評価方法及び水準>
前期中の演習の成果として,実測図,清書図面,レポートを提出する。また,夏期休暇中の研修旅行中に課した課題(即日設計等)の成果及びレポートを提出する。提出された図面,課題,レポートを,それぞれ30点・50点・20点満点で計算し,合計点が60点をこえた者に単位を認める。

<教科書>
なし

<参考書>
『建物の見方・しらべ方 江戸時代の寺院と神社』文化庁歴史的建造物調査研究会編(ぎょうせい)
『実測術』中山繁信他(学芸出版社)

<オフィスアワー>
土曜日 12:10〜13:00(前期) 新宿校舎2672号室

<学生へのメッセージ>
見学や実測等は,学外での行動になるので,現地では責任感のある行動をとるよう,十分に留意してもらいたい。なお、演習中の各施設の見学料金や夏期休暇中の演習の旅費等は、自己負担となる。

<備考>
2009年度は 下記の演習等を実施した。 
次太夫堀公園(東京都世田谷区)の保存民家:実測調査体験演習
伊藤博文別邸(神奈川県横浜市):修復現場の見学
甘草屋敷(山梨県甲州市、重要文化財):民家の活用計画の策定
夏期演習:伝統的建造物群保存地区(鳥取県倉吉市)の見学、三仏寺投入堂の見学、歴史的町並における修復・活用の提案(鳥取県若桜町)

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved.