2010年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科

木質系住宅の構造デザイン(Structural Design of Wood Based Dwelling House)[5C14]

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2単位
宮澤 健二 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
皆さんは建築の設計で住宅の設計を行ったと思います。しかし実際に家を設計し、安全で快適で耐久性のある住宅が出来上がるまでには、色々な知識が必要です。この科目では木造住宅の概要を理解した上、主に軸組工法住宅の構造計画や構造設計を学び、自分で大凡構造計画・設計ができるようになることを目的としています。住宅関係にたずさわる人には必須です。
コンピュータや難しい計算は必要ありません。建築を卒業する以上、木造住宅の耐震性や構造の知識は一般常識です。就職活動にも役立つと思います。授業では出来るだけ、実際に住宅の生産、設計、開発者を招き、スライド、ビデオも用い分かりやすく解説を行います。

<授業計画及び準備学習>
特に予備知識はいりませんが、もし可能なら建築学科前期設置科目の「木質構造」を履修することを推奨します。授業内容は下記のとおり。
1 1.ガイダンス  授業内容、木質系住宅の構
  法と構造形式 設計とは、要求性能、地震災害
2 2.木質系材料と接合部
2.1 木質構造材料    2.2 接合法
  2.3 材料定数と許容耐力
3 3.構造各部の一般仕様と要求性能
3.1 軸組   3.2 壁 3.3 床
3.4 屋根 3.5 基礎
4 4.鉛直荷重に対する設計
4.1 床の設計 4.2 梁の設計
5 5.水平荷重に対する設計
5.1 水平荷重 5.2 耐力壁の性能
5.3 必要壁量   5.4 耐力壁の配置
5.5 柱脚の設計  5.6 水平構面
6 6.軸組構法住宅設計演習
課題説明
7 7.木質系住宅設計の実務
8 8.枠組壁工法住宅設計演習
課題説明
9 10.耐震実験から学ぶ
10 11.その他の構法
ログハウス、伝統工法、接着パネル構法
11 12.ログハウス住宅設計演習
課題説明
12 13.木造住宅の耐震診断と耐震補強
13 14.木造住宅の耐震診断と耐震補強
  設計演習
14 13.木質構造の新しい技術

<成績評価方法及び水準>
成績評価は、授業出席状況、レポート課題、期末試験により評価する。
合格基準は、授業内容の大凡の理解、木造住宅の壁量設計をマスターしていること。

<教科書>
「目でみる木造住宅の耐震性」:宮澤編著、東洋書店

<参考書>
第1回目の授業で紹介する。

<オフィスアワー>
金曜日10:00〜17:00

<学生へのメッセージ>
住宅設計はデザインの基本です。そしてデザインには構造安全性が保障されていなければなりません。
建築系学科を卒業する以上、住宅の構造は基礎知識です。

 

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