2010年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科

建築都市デザインII(Design Studio in Architecture and Urbanism II)[2C16]

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3単位
野澤  康 教授  
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澤岡 清秀 教授  
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倉田 直道 教授  
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西森 陸雄 准教授  
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山下 博満 非常勤講師
堀  啓二 非常勤講師
今村 創平 非常勤講師
小野里 憲一 准教授  
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大野 二郎 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
この建築都市デザインIIでは、都市的な文脈の中におかれた対象地区を自分なりに読みとり、その中で「都市生活を楽しむ」ための空間づくりをテーマとして、多様な視点から設計課題を進めていく。3年後期の課題であるので、自らが問題意識を持ち、それまでに身につけた様々な知識をフルに活用することが求められる。
具体的な達成目標としては、主に下記の点があげられる。
○都市の文脈を読みとり、場所のもつ力・資源、問題点などを正しく把握する。
○読みとった文脈に応じて、適切な条件設定や空間の提案ができる。
○それまで身につけた知識の応用・展開、様々な情報収集を通して、ひとつの設計提案をまとめることができる。

<授業計画及び準備学習>
授業の初回に、建築デザインと都市デザインの2つのスタジオに分けて出題する。
以下の2課題を設定するが、スタジオによってその比重は異なる。
なお、対象地区は授業開始時に資料等とともに説明するが、第1課題・第2課題通して、さらにスタジオ共通でひとつの地区を対象として授業を進める。

◆第1課題 地区の文脈を読みとる(建築St:3週、都市St:6週)
都市デザインの基本的な作業である地区の調査・分析を通して、地区の文脈を読みとり、地区の将来像を提案する。グループでの共同作業の中で、まちづくりの実践の場での議論の進め方も学ぶ。
各スタジオの到達目標は概ね以下の通りである。
建築デザインスタジオ:第2課題対象敷地の地区内での位置づけ、設計のヒントとなる要素の抽出
都市デザインスタジオ:地区の将来プランの作成、第2課題の場所・企画の検討

◆第2課題 スタジオ・ワーク(建築St:10週、都市St:7週)
建築デザインのスタジオではテーマを設定して、それに相応しい敷地を第1課題対象地の中で探し、自らの企画をプログラム化して設計を進める。
都市デザインのスタジオでは、同一地区で将来像(マスタープラン)や建築ルール(ガイドライン)の策定、それらに基づく建築プロジェクトの立案・設計を行う。
なお、いずれのスタジオでも、1〜2回の中間提出・講評を行う。

◆プレゼンテーション・講評(両St共通:2週)
最終のプレゼンテーションは、自らの考えを理解してもらうために非常に大切なステップである。
様々な技法を学びながら、プレゼンテーションを完成させていく。

<成績評価方法及び水準>
提出された作品の評価(アイデア、完成度、時間のかけ方)が大きなウエイトを占める。これは最後の作品のみではなく、中間提出時の作品も含む。
こうした作品の完成度を高めるためには、普段から着実に作業をしていくことが不可欠であり、その意味から平素の出席状況や参加意欲など(エスキスへの取り組み)も評価の対象とする。

<教科書>
「まちづくりデザインのプロセス」日本建築学会/丸善
特に第1課題ではこれに沿って進めるので、開講時に必ず用意しておくこと。

<参考書>
特に指定しない。必要な文献・資料は、授業中に配布または紹介する。また、自ら事例研究をする姿勢が重要である。参考書は図書館や設計準備室にたくさん備えられている。

<オフィスアワー>
授業実施時間帯の前後各30分程度、設計準備室(0961室)にて対応する。

<学生へのメッセージ>
この科目は、他の設計演習科目と同様、これひとつが独立したものではなく、様々な講義科目で得た知識をフルに生かして、これまでの勉学の集大成をするものである。また、特にこの科目は、3年後期科目ということからも、与えられらた課題を単にこなすだけではなく、自ら課題設定し、自ら様々な学習をしなければ良い提案ができないような課題であるので、受け身で参加しても得るものは小さい。積極的な学習姿勢を持って臨んでほしい。
毎週、成果を持って来て授業に臨むのが基本であるが、まとめられない悩みもぶつけて整理していかなければ課題は捗らない。多くの教員が対応するので、是非、毎回何らかのものを我々にぶつけてほしい。

 

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