2010年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

建築音響(Architectural Acoustic)[3B31]

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2単位
岡野 利行 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
快適な音環境を実現する必要性を理解し,建築計画に具現化するための基礎知識を習得する.音と音波の基本的性質,具備すべき音響性能,建築計画に反映する方法,について実例を交えながら解説し,音響学の視点から建築設計を合理的に進めるための考え方を養う.

<授業計画及び準備学習>
1.イントロダクション:講義の目標など
   教科書:目次及びp1〜p3
   参考書:序文及び目次
2.音の物理(1):音の基本量
   教科書:p47〜p50
   参考書:p1〜p8
3.音の物理(2):音の伝搬
   教科書:p51〜p53(2.4節)
   参考書:p9〜p13(1.6節),p93〜p99及びp116(5.7節)〜p118
4.音の物理(3):室内音場・残響と吸音
   教科書:p53(3章)〜p55及びp56(4.1節)
   参考書:p13〜p14(1.7節)及びp43〜p57(3.4節)
5.音の物理(4):遮音
   教科書:p58〜p59
   参考書:p99〜p116(5.7節)
6.音の物理(5):固体音・防振
   教科書:p60〜p63
   参考書:p126〜p140
7.音の心理(1):聴覚機構・音の感覚
   教科書:p69〜p70(3.2節)
   参考書:p14(1.8節)〜p20(1.11節)
8.音の心理(2):室内音場の評価と測定
   教科書:p68
   参考書:p20(1.12節)〜p23及びp57(3.5節)〜p71
9.音の心理(3):騒音の評価・規制値と測定
   教科書:p64〜p65及びp70(3.3節)〜p74
   参考書:p24〜p42
10.室内音響計画(1):吸音計画・電気音響設備計画
   教科書:p4〜p5(2.1節),p9(2.4節)〜p13,p43〜p46及びp56(4.2節)〜p57;
   参考書:p72〜p92,p160〜p162及びp170〜p185
11.室内音響計画(2):室形状設計(劇場・ホールの事例など)
   教科書:p5(2.2節)〜p9(2.3節)
   参考書:p154〜p160及びp163〜p169
12.騒音防止計画(1):遮音計画・ダクト消音計画
   教科書:p14〜p26及びp38〜p42
   参考書:p93〜p125及びp141〜p153
13.騒音防止計画(2):固体音防止計画(集合住宅の事例など)・音響性能の測定
   教科書:p27〜p37及びp66〜p67
   参考書:p126〜p140
14.音の諸問題と対策
   準備学習:これまでの講義内容をよく復習しておくこと
15.学習成果の確認(試験)
   準備学習:講義内容の総復習及び例題の再確認をしておくこと

各回の講義と教科書ならびに参考書の大まかな対応を示した.参照して,教科書に目を通すなど準備学習をしておくこと.

<成績評価方法及び水準>
試験を100点満点とし,60点以上を合格とする.

<教科書>
日本建築学会編 「建築の音環境設計<新訂版>」 彰国社

<参考書>
前川純一・森本政之・阪上公博著 「建築・環境音響学 第2版」 共立出版

<オフィスアワー>
講義終了後

<学生へのメッセージ>
音環境は決して特殊な問題ではなく,常に身近な日常生活と密着しつつ建築の多くの側面と関連している.自身の音との直接的な関わりの如何にかかわらず,音環境の快適・不快について考え,より良い環境創造に結びつけるよう興味と努力を継続してほしい.

 

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