2010年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース
木質構造(Timber Structure)[1B20]
2単位 宮澤 健二 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 戸数から言えば、建築構造の大半が木造(最近は木質構造という)です。資源や環境問題からも木造が重要であることが認識されてきました。伝統木造の再評価、木造の新しい構法開発、木造の防火性能の向上や大規模化も可能になっています。
この科目では木材とは、木質構造とは何か、木質構造の構造仕様や構造設計の概要を解説する。また住宅以外の大規模木造や伝統工法及び新しい技術の紹介も行う。今や木構造は大学生に必要な一般知識、構造専攻でない学生のも分かりやすく解説します。
- <授業計画及び準備学習>
- 構造系の科目ですが、構造を不得意とする人にも理解できると思います。この科目を契機に実際の住宅建設の現場を始め多くの建設現場を見て下さい。建築と構造の仕組みが分かり、興味が湧いてきます。
授業計画は下記のとおりです。ビデオやスライドを多く使います。 1 ガイダンス 1.木質構造の概要 1.0 絵で見る木質構造(CG、ビデオ) 2 1.1 木質構造の構造形式 1.2 木質構造の構法と特徴 3 2.構造材料と接合 2.1 構造材料 2.2 接合法 (CG、ビデオ) 2.3 材料試験と構造実験 2.4 材料定数と許容耐力 4 3.構造計画と構造設計体系 3.1 荷重.外力 3.2 構造計画の基本的考え方 3.3 木質構造の構造設計体系 3.4 建築基準法と品確法 5 4.構造計画の基礎知識 4.0 部材の設計 (1)柱 (2)梁 6 4.1 耐力壁 4.2 水平耐力要素の配置と建物の耐震性 7 4.3 水平構面 8 5. 小規模木造住宅の構造設計 5.1 軸組工法住宅の構造計画 9 5.2 軸組工法住宅の設計住宅 10 6.震災と構造実験から学ぶ軸組工法住宅 (CG、ビデオ) 7.木造住宅の耐震診断と耐震補強 11 8.枠組壁工法 9.接着パネル構法 10.ログハウス 11.伝統工法 12 12.大規模木構造 (CG、ビデオ) 12.1 大規模木質構造とは 13 12.2 大規模木構造の構造設計 14 13.木質構造の新しい技術 (CG、ビデオ)
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は授業出席状況、レポート課題と期末試験による。
合格基準は授業内容の大凡の理解 木造住宅の壁量設計がほぼマスターしていること。
- <教科書>
- 「木質構造」:平井、宮澤、小松著、東洋書店
- <参考書>
- 「目でみる木造住宅の耐震性」:宮澤編著、東洋書店
第1回目の授業でその他紹介
- <オフィスアワー>
- 月曜日10:00〜17:00
- <学生へのメッセージ>
- 構造が得意でなくとも、興味さえあれば履修・内容修得は可能です。
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