2010年度工学院大学 第1部建築系学科

構造力学II(Structural Mechanics II)[3173]

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2単位
山下 哲郎 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
骨組の中を流れる力は目に見えない。構造力学では、論理、感覚、直観を駆使して見えない力をとらえる方法を学ぶ。構造力学Iでは力の釣合いのみで解ける静定構造を学んだが、構造力学IIでは初歩的な材料力学を取り入れ、部材断面に作用する応力度、変形とひずみの解析、不静定構造の解き方などについて学ぶ。これらは構造設計の基本であるとともに、建築士試験に出題される構造の問題を理解する基礎ともなる。

<授業計画及び準備学習>
1.  ガイダンス、力のつりあい
2.  静定構造の復習:荷重と反力
3.  静定構造の復習:梁とラーメン
4.  静定構造の復習:トラスと合成ラーメン
5.  静定構造の総復習
6.  応力度とひずみ度
7.  曲げ材の断面に作用する応力度
8.  断面の性質
9.  曲げ材の変形と微分方程式
10. 仮想仕事の原理:棒材とトラス
11. 仮想仕事の原理:梁とラーメン
12. 簡単な不静定構造の計算
13. 塑性化と全塑性モーメント
14. 塑性崩壊
15. 学習成果の確認(試験)
準備学習:応力度、曲げモーメントなど用語の意味の理解と、例題と演習問題の復習を毎回行うこと

<成績評価方法及び水準>
期末試験の得点が60点以上であれば合格とする。合格のためには授業中の小テストや問題演習にもまじめに取り組むことが重要である。

<教科書>
教材を配布する。 配布方法は初回の講義にて説明する。

<参考書>
建築学テキスト 建築構造力学I  静定構造力学を学ぶ 坂田弘安、島崎和司 学芸出版社
建築学テキスト 建築構造力学II 不静定構造力学を学ぶ        同上

<オフィスアワー>
授業の前後。わからなくなったら手遅れになる前に遠慮せず質問に来ること。

<学生へのメッセージ>
構造力学IIの内容はIより高度であり、欠席遅刻は厳禁です。必修科目でもあるため確実に予習復習を行うこと。選択科目の「構造力学演習」の並行履修も勧めます。

 

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