2010年度工学院大学 第1部建築系学科
○日本建築史(History of Japanese Architecture)[2270]
2単位 後藤 治 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 我が国の歴史的建築物(とくに伝統的な木造建築)が持つ技法・構法・デザインの特徴、時代による変化を、具体的な事例を通して学ぶ。同時に、歴史的建築物の保存について問題意識を持つことを学ぶ。我が国の歴史的建築物に関する基礎的な専門用語、構造・形式・規模等の表記方法、我が国の代表的な歴史的建築物の所在・名称とその技術を覚えることを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- イントロダクション
1.授業の進め方、基礎的用語・知識 準備学習:中学・高校で習った日本史の復習をしておく 2.日本建築の表記方法、木と日本建築 準備学習:教科書の構成を確認しておく 3.日本建築の構法と構造 準備学習:中学・高校の歴史教科書に載っている日本の建物を復習しておく 住宅建築 4.現代の住宅と伝統的住宅 準備学習:身近にある木造の住宅を観察する 5.農家と町家、屋敷構え 準備学習:教科書に掲載されている民家を確認しておく 6.民家と書院、和室のデザイン 準備学習:住宅内の和室や、旅館・料亭の座敷等を観察する 7.和室のデザイン(2) 準備学習:教科書に掲載されている数寄屋・茶室を確認しておく 寺院と神社の建築 8.寺院建築 準備学習:身近にある寺院建築を観察する 9.神社建築 準備学習:身近にある神社建築を観察する 10.寺院建築・神社建築(2) 準備学習:教科書に掲載された寺院建築、神社建築を確認しておく 11. 学習成果の確認(レポート課題作成) 準備学習:保存されている伝統的な建物を実際に見学して、これまでの学習成果を確認する 各種の建築 12.城郭建築 準備学習:教科書に掲載されている城郭建築を確認しておく 13.塔の建築 準備学習:教科書に掲載されている塔を確認しておく 14.日本に残る歴史的建築物、歴史的建築物の保存 準備学習:文化庁のホームページにアクセスして、日本の文化財の状況を確認しておく 試験 15.学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験及びレポートによって評価する。試験・レポートは9対1の比率で採点し、合計60点以上の者に単位を認める。ただし、60点未満の者であっても、レポート内容が単位認定相当と判断される場合には、最終成績を60点とする。
- <教科書>
- 『日本建築史図集 新訂第二版』日本建築学会編(彰国社)
- <参考書>
- 『改訂 伝統のディテール』広瀬鎌二他(彰国社)
『日本建築史序説 増補第2版』太田博太郎(彰国社) 『日本建築史』藤田勝也他(昭和堂) 『日本建築様式史』太田博太郎監修(美術出版社) 『建築学の基礎6 日本建築史』後藤治(共立出版)
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎3号館設計準備室:火曜13時00分〜13時30分
- <学生へのメッセージ>
- 授業中に参考文献を提示するので,それらに出来る限り目を通し,知識を広げる努力をしてもらいたい。
- <備考>
- 教科書が2007年に改訂されており、以前の『日本建築史図集』とは内容が異なっているので注意すること。
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