2010年度工学院大学 第1部建築系学科

ベーシックデザイン(Basic Design)[5312]

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2単位
谷口 宗彦 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
建築を学ぶ基本姿勢を知り、まず「建築デザイン」の意義と目的を理解する。
造形上の基礎理論の修得と演習を通じて,建築の基礎となるデザイン能力と教養としての色彩能力を養成する。

<授業計画及び準備学習>
1. 建築設計の実務と造形学習の大切さ,学生生活との関連について
2. 建築目的とその基礎的表現の意味・デザインボキャブラリーについて
3. 様々な芸術や色彩表現。その意味と可能性
4. 造形心理と意味の象徴・環境の知覚現象について・線と面の種類と表情他
5. 色彩と生活環境・物の見え方。デザインの構成原理について
6. 平面による美しい構成とは何か
7. 直線・三角形・正方形による平面の分割
8. 単純な図形によるパターン構成
9. 立体感の表現 立体に見える仕組みとは?
10. 立体による美しい構成と建築の関係について
11. アイディアの出し方
12. 立体的イメージ展開
13. 直線による立体構成
14. 環境とオブジェを考える:立体表現の研究

<成績評価方法及び水準>
宿題として出されるレポート又は演習課題作品は、全て期限内提出が条件。
演習課題の評価と出席状況を加味して最終評価点とする。従って、期末試験は行わない。谷口研究室ホームページに優秀作品は掲載する。

<教科書>
「カラーリスト」 -色彩心理ハンドブック- 日本カラーデザイン研究所編(講談社)

<参考書>

<オフィスアワー>
授業日は八王子校舎3号館3階、建築設計準備室にて連絡可能。原則として授業日以外は新宿校舎26階の谷口研究室にいます。講義内容の質疑であれば、谷口研究室ホームページ掲示板「ベーシックデザイン:BBS」に書き込んで下さい。そのBBSの中に回答を書き込みます。

<学生へのメッセージ>
受験勉強で頑張って入学してきた皆さんで、純粋に「デザイン」を勉強した人は毎年ほとんど皆無です。この講座の初日、皆さんは設計・デザインの楽しさよりも、いきなり「難しさ」、さらには「戸惑い」や「恐怖」すら感じるでしょう。そうです、「デザイン」とは一人一人の感性から創られます。その感性教育は一朝一夕にできるものではありません。その感性は持って生まれたものが大きく影響与えることも事実だからです。
 新入生の皆さんに「センスがあるか?…ないか?…」と聞かれれば、「毎年全体の1割程度の人がまあまあかな?…」と残念ながら答えざるを得ません。しかし諦めてはいけません。工学院大学の「ベーシックデザイン教育」は、「なぜ良いか…」「どうしたら美くしくなるか…」を理論的・理性的に考えることを学習します。したがって指導に沿って、よく手を動かし努力すれば、アーラ不思議! 必ず「良いもの」「美しいもの」を創ることが誰でもできるようになるのです。その証拠に「研究室ホームページ」に掲載された先輩達の、美しい・素晴らしい作品の数々を見て下さい。

<参考ホームページアドレス>
谷口研究室ホームページに作品掲載しています。 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/%7Ewwd1022/

 

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