2010年度工学院大学 第1部建築系学科

Basic Reading Skills I[2322]

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1単位
須田 拓基 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
この授業では、学生の英語運用能力を4技能(listening・speaking・reading・writing)すべての側面から、総合的に英語コミュニケーション能力を伸ばすことを目標としている。授業では、主として英語で読む活動に重点をおく。スキャニングやスキミング、トピックの把握などの練習を通して、読んでいる文章のトピックを見つけ、それを支持する文を理解し、結論へたどりつく、リーディングプロセスの習得を目指す。また、このような活動を通して、基礎から応用まで幅広く英語の文法や語彙を習得することも望まれる。

<授業計画及び準備学習>
前期は一言一句ないがしろにせず厳密に読む精読に主眼を置く。正確な文法知識に裏打ちされた揺るぎ無い読解力を涵養し、専門の文献を精読するための基礎とすることが狙いである。文法の解説には、伝統文法のみならず現代言語学(とりわけ生成文法)の研究成果も踏まえ、外国語としての英語の学習上有用であると思われる知見を広く取り入れる。尚、後期は速読に重点を移し、パラグラフの構成を意識しながら様々なジャンルの長めの文章を読んでもらう予定。以下に前期の暫定的なシェジュールを示すが、より詳細に亘るシェジュールについては初回時にハンダウトを配付する。

第1回:イントロダクション
第2回:品詞について
第3回:英文の基本構造(項と修飾語)
第4回:英文の基本構造(項と修飾語)
第5回:英文の基本構造(項と修飾語)
第6回:英文を読む際の脳の働き方について
第7回:試験
第8回:英文の内容を予測する(以降コースブックに準拠)
第9回:英文の内容を予測する 
第10回:メインアイデアを理解する<1>
第11回:メインアイデアを理解する<1>
第12回:メインアイデアを理解する<2>
第13回:メインアイデアを理解する<2>
第14回:試験
第15回:試験の返却・解説

<各回の準備学習として受講生はコースブックを読み、不明な単語の意味や用法を辞書で調べてから授業に臨むこと>

<成績評価方法及び水準>
中間及び期末試験の結果を基に評価する。原則として60点未満の場合、単位は認められない。但し、60点未満の場合でも英語から日本語への翻訳課題を提出してもらい単位相当と判断されれば60点が与えられる。 尚、欠席が5回以上の場合は単位が認められないので注意すること。

<教科書>
ハンダウト(主に精読用)、及び下記のコースブック(主に速読・多読用)を使用する。

Reader's Ark Basic: Setting Out on a Voyage (KINSEIDO)

<参考書>
安井稔 著 『英文法総覧』(開拓社)
江川泰一郎 著 『英文法解説』(金子書房)
Quirk, R., S. Greenbaum, G. Leech and J. Svartvik  
A Comprehensive Grammar of the English Language (Longman)
その他、授業中に適宜紹介する。

<オフィスアワー>
火曜日18.00-23.00
可能な限りアポイントメントを取ってください。

<学生へのメッセージ>
巷では速読や多読といったものがもてはやされているようですが、これらは本来センテンス単位の厳密な読みの基礎の上に成り立つものであって、ゆっくり読んでも十分理解できない文をいたずらに速く読んだり、多く読んだりしたところで誤読が積み重なるだけ、砂上の楼閣を築くだけ、と言えるでしょう。建築学科の諸君であればこそ”基礎“の大切さを十二分に理解してくれるものと期待しています。

 

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