2010年度工学院大学 第1部情報通信工学科

ロボットヒューマンインターフェース(Robotic and Human Interface)[1B15]

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2単位
辻  陽一 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
【授業の狙い】
ヒューマンインタフェース(HI)の目的は,ヒトと機械の接続を円滑にすることであり、研究分野は,コンピュータからヒトの生理学や心理学の領域にまで及ぶ.また近年では,ヒトの脳と機械を直接接続することまで行われている。そこで本講義では,脳(ブレイン)−機械(コンピュータ)インタフェース(BMI)を理解することを目標に、HIの概要やヒトの心理学的側面と神経生理学の基礎を講義し、多方面のBMIの事例を紹介する。
【達成目標】
(1)HIの概要を理解する.
(2)人−機械−人のコミュニケーションを理解する.
(3)人の心理的・生理的特性を理解する.
(4)ヒトの脳の仕組み,および機械との接続について理解する.

<授業計画及び準備学習>
第1週 HIの概要とその関連分野
第2週 メディア変換処理と認識理解の関係
第3週 協調活動支援とHI
第4週 人間の特性:認知特性・感性
第5週 人間の特性:ヒューマンエラー
第6週 情報処理心理学(1)尺度,心理的変数の測定
第7週 情報処理心理学(2)視覚の特性
第8週 情報処理心理学(3)聴覚の特性
第9週 神経生理学(1)神経生理学の基礎
第10週 神経生理学(2)視覚系の生理学
第11週 神経生理学(3)中枢神経系
第12週 ブレイン・マシン・インタフェース(1)
第13週 ブレイン・マシン・インタフェース(2)
第14週 ブレイン・マシン・インタフェース(3)
第15週 レポート課題の作成

<成績評価方法及び水準>
授業中の小論文および学期末のレポート課題の成果物の両方で評価する.小論文の課題は授業で示す。学期末レポートは,課題に関する情報を的確に収集し理解して纏めているか,自分の考えを展開しているかについて評価する.なお、レポートの内容が他人のレポートと酷似している場合は,両方のレポートを0点とする.
2/3以上の出席がなければ不合格とする。さらに、遅刻2回で欠席1回分とする。

<教科書>
資料を配付する.

<参考書>
「ヒューマンインタフェース」田村博(編),オーム社
「情報処理心理学入門1 感覚と知覚」リンゼイ/ノーマン(著)サイエンス社
「シバ・コレクション 神経 第1部 解剖学および生理学」佐野圭司他(監修)チバガイギー(株)
「ブレイン・マシン・インタフェース−脳と機械をつなぐ」「脳を活かす」研究会(編),2007年,オーム社
「ブレイン・マシン・インタフェース最前線−脳と機械を結ぶ革新技術」櫻井芳雄(他著),2007年,工業調査会

<オフィスアワー>
授業の直後などに質問してください。

<学生へのメッセージ>
授業中の積極的な発言を期待します。

 

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