2010年度工学院大学 第1部情報通信工学科
ディジタル電子回路I(Digital Electronic Circuit I)[6262]
2単位 大類 重範 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- ディジタル電子回路で取り扱う信号は電圧が高い(H)か低い(L)の2値信号、すなわち1か0の
2進数である。本講義では、ディジタル回路の基本となる2進数などの数体系や基本論理回路と 論理代数(ブール代数)、カルノー図による論理式の簡単化、ディジタルICの種類と電気的特性 及び複合論理ゲートと各種フリップフロップ(FF)についての理解を深めることをねらいとする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ディジタル電子回路の概要
準備学習:アナログとディジタル、簡単な回路と2進数、トランジスタのスイッチング作用 2.数体系と符号化 準備学習:2進数と10進数、2進化10進数(BCDコード)、グレイコード 3.2進数の負数表現 準備学習:2進数の四則演算、1の補数と2の補数、補数を用いた減算 4.基本論理回路と論理記号 準備学習:基本論理ゲート、正論理と負論理 5.論理代数(ブール代数)(1) 準備学習:基本論理演算、ブール代数の基本定理、ド・モルガンの定理 6.論理代数(ブール代数)(2) 準備学習:論理式の標準展開、加法標準形と乗法標準形、EX-ORとEX-NOR回路 7.論理式の簡単化とカルノー図 準備学習:論理公式による簡単化、カルノー図とは 8.カルノー図によると論理式の簡単化 準備学習:カルノー図による簡単化の手順と例題、乗法標準形からの簡単化 9.ディジタルICの種類 準備学習:TTLとC-MOSIC、特殊なIC(ワイヤードOR、トライステートバッファ) 10.ディジタルICの電気的特性 準備学習:TTLとC-MOSICの入出力電圧・電流レベル、ノイズマージン、ファンアウト 11.複合論理ゲート(1) 準備学習:エンコーダとデコーダ、BCDから10進・7セグメントデコードの設計 12.複合論理ゲート(2) 準備学習:マルチプレクサとデマルチプレクサ 13.フリップフロップ(1) 準備学習:RS-FF、RST-FF、DラッチとD-FF 14 フリップフロップ(2) 準備学習:JK-FF、D-TTとJK-FFからT-FFの変換、タイムチャート 15.学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 学期末試験(85%)と出欠(10%)及び数回のレポート(5%)によって評価する。
- <オフィスアワー>
- できるだけ授業中に質問して、それ以外は電話またはeメールで予約を取ってほしい。
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