2010年度工学院大学 第1部情報通信工学科

化学II(Chemistry II)[5115]

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2単位
門間 英毅 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
我々の生活に欠かせない様々な材料の構造と性質を理解するとともに、生命の機能と物質の関わりや、身近な環境問題の背後にある基礎的原理を身に付けることをねらいとする。科学技術は現代の我々の生活に多くの快適さや豊さをもたらしてきた。その一方で、人類の生産活動の拡大に伴い、予期せぬ環境変化が地球規模で進行している。講義を通して、これまでに化学がしてきた社会に対する貢献、環境に対する負荷を理解するとともに、今後果たすべき役割を考察することが目標である。
以下に具体的な達成目標を示す。
1)人類社会を構成する物質(高分子材料・無機材料・複合材料)の種類と特徴を知る。
2)電気エネルギーと化学反応の関係を理解する。
3)無数にある有機化合物を分類し、それぞれの特徴を理解する。
4)生命を構成する生体物質について理解する。
5)地球環境を構成する物質の循環と蓄積について理解する。

<授業計画及び準備学習>
第1週:酸化と還元、酸化数
第2週:酸化還元電位、電池と電気分解
第3週:脂肪族炭化水素、炭素骨格の命名法
第4週:芳香族炭化水素、異性体の分類
第5週:有機化合物の官能基とその性質
第6週:有機化合物の合成と反応(1)
第7週:有機化合物の合成と反応(2)
第8週:有機高分子、重合の種類と方法
第9週:高分子材料の分類と特徴
第10週:タンパク質と酵素
第11週:遺伝情報と核酸
第12週:生命化学、からだの構成物質と栄養素
第13週:環境化学、生態系と物質循環
第14週:定期試験
毎回、課題を与えるとともに,授業の最後に演習問題を解く。
予習は必要としないが、演習問題を配付するので自主的に復習することを勧める。

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で評価し、演習問題の成績に応じて20点までの加点をする。成績評価は,それらの合計点を100点を越えないように規格化して行う。合計点が59点以下の場合,レポートの提出を課す場合もあり得るが、レポート内容が単位認定相当の場合の評価点は60点となる。

<教科書>
特に指定しない。講義の際に配付する資料と演習問題を用いて授業する。

<参考書>
「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」(数研出版)
「化学 基本の考え方を中心に」石倉陽子・石倉久之訳(東京化学同人)
「実感する化学(上・下)」(エヌ・ティー・エス)
「化学の新世界」日本化学会編(丸善)
その他の参考書は講義の際に紹介する。

<オフィスアワー>
金曜日 12:30〜13:00 講師室
時間外はE-mailでも受け付ける(seino@iis.u-tokyo.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
我々を取り巻く様々な化学物質について、実例を挙げながら解説していきます。化学物質は使い方次第で役にも立てば毒にもなります。プラスチックや医薬品,香料など身近にある化学物質に注目して、便利で安全な扱い方を知ってもらいたいと思います。

 

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