2010年度工学院大学 第1部 *電気工学科

電気回路理論演習II(Exercises in Electric Circuit Theory II)[4E72]

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1単位
中場 十三郎 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
複雑な回路網についての多種多様な問題を解くことにより、回路理論IIで学んだ諸定理および解析手法をより深く理解することが出来ます。
電気工学の全分野を体系的に理解するための実践力と応用力を培うのが目標です。

<授業計画及び準備学習>
1.交流基礎回路の総括:RLC回路(直列回路・並列回路)の電圧・電流の計算とベクトル
2.一般線形回路網(1):回路のグラフによる表現、基本カットセットと基本ループ
3.一般線形回路網(2):双対グラフと双対回路、回路方程式の定式化
4.一端子対回路(1):RLC一端子対回路、リアクタンス一端子対回路
5.一端子対回路(2):逆回路、定抵抗回路
6.学習成果の確認(中間試験またはレポート課題の作成)
7.二端子対回路(1):インピーダンスパラメータと直列接続、アドミタンスパラメータと並列接続
8.二端子対回路(2):Fパラメータと縦続接続、基本的な二端子対パラメータとその相互互換
9.三相交流回路(1):対称三相交流回路の電圧・電流・電力
10.三相交流回路(2):対称三相交流回路の結線法(Y結線、△結線)、負荷のY−△変換
11.三相交流回路(3):非対称三相交流回路と対称座標法、インピーダンスの対称座標変換
12.三相交流回路(4):非対称起電力と内部インピダンス、三相交流発電機の基本式
13.ひずみ波交流回路(1):ひずみ波交流のフーリエ級数による展開
14.ひずみ波交流回路(2):ひずみ波交流回路の解析手法、電圧と電流の実効値、電力と力率
15.学習成果の確認(定期試験またはレポート課題の作成)

<成績評価方法及び水準>
毎回提出する演習問題の解答(40%)、中間試験(30%)、定期試験(30%)により評価します。

<教科書>
「電気回路論 [3版改訂]」平山 博・大附 辰夫 著(電気学会)

<参考書>
「マグロウヒル大学演習 電気回路」Joseph A. Edminister 著、村崎 憲雄 訳(オーム社)
「電気回路基礎入門」山口 静夫 著(コロナ社)

<オフィスアワー>
<前期> 新宿校舎「月、水、木」(強電実験室(B213号室)、講師室(12階))

<学生へのメッセージ>
解法を見て納得するのではなく、自分で計算して納得してください。また、電気工学を体系的に理解するための基礎となる科目なので「予習・復習」を必ず行ってください。

 

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