2010年度工学院大学 第1部 *電気工学科
△日本経済論(Japanese Economy)[4D10]
2単位 柴田 努 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 2009年に発表された日本の相対的貧困率は、15.7%(2007年調査)とOECD加盟国の中でも高い率を示した。このような日本経済の変容をどう理解すればよいか。本講義では、日本経済の発展と停滞の要因を歴史的・構造的に取り上げることで、今日の日本社会の格差・貧困化の諸原因と今後の日本経済の方向性を検討する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1 ガイダンス
準備学習:日本経済をめぐる問題について新聞等で読んでおくこと 2 戦後日本経済の歴史的・世界的位置 準備学習:前回の復習をしておくこと 3 高度成長期日本の産業構造と再生産構造 準備学習:前回の復習をしておくこと 4 高度成長期日本の社会構造―大企業体制・中小下請企業・農村 準備学習:前回の復習をしておくこと 5 高度成長の終焉―ニクソン・ショック、オイルショック、スタグフレーション 準備学習:前回の復習をしておくこと 6 日本の輸出主導的成長と「経済大国」化―ME化と「減量経営」 準備学習:前回の復習をしておくこと 7 日本的生産システムの特質 準備学習:前回の復習をしておくこと 8 日本的企業システムと労働時間 準備学習:前回の復習をしておくこと 9 バブル経済の形成と崩壊 準備学習:前回の復習をしておくこと 10 90年代長期不況 準備学習:前回の復習をしておくこと 11 新自由主義的構造改革と日本経済の変容(1)―90年代以降の企業法制の規制緩和 準備学習:前回の復習をしておくこと 12 新自由主義的構造改革と日本経済の変容(2)―90年代以降の労働法制の規制緩和 準備学習:前回の復習をしておくこと 13 経済のグローバル化と日本企業 準備学習:前回の復習をしておくこと 14 世界金融恐慌と日本経済 準備学習:前回の復習をしておくこと 15 学習成果の確認(試験) 準備学習:前回までの総復習を行なうこと
- <成績評価方法及び水準>
- 講義への出席率や講義中のレポート等を加味したうえで、期末試験と総合し、60点以上の者に単位を認める。詳しい成績評価方法は第一回目の講義で説明する。
- <教科書>
- 指定なし。
- <参考書>
- 井村喜代子『現代日本経済論[新版]』有斐閣、2000年。
松石勝彦 編 『入門 現代経済学』(仮)、同成社、2010年3月末出版予定。
- <オフィスアワー>
- 講義終了後の教室または講師控室。
- <学生へのメッセージ>
- 本講義では、日本経済の変容を歴史的・構造的な視角から明らかにする。日本経済をめぐる時事的トピックについても適時解説を行いながら講義を進めることを予定している。議論や質問など、学生の皆さんの積極的な参加を期待します。
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