2010年度工学院大学 第1部 *電気工学科

電気機器(Electric Machinery)[4167]

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2単位
森下 明平 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 エネルギー変換の原理を理解し、電気機器が発生する電磁力とその制御方法を学ぶことをとおして、電磁気学,材料力学,制御工学,パワーエレクトロニクスが融合して成立する電気機器の面白さを感じてもらう。一般的な電気機器がどんな原理で、どのようにして目的どおりの動作をしているかを理解することが目標である。

<授業計画及び準備学習>
第1週 復習:電磁現象,電気機器とは。
第2週 基本的な電気機器の統一的な扱い:電動機の根底にある原理
第3週 基本的な電気機器の統一的な扱い:移動磁界の扱い方
第4週 電力の供給と回生:パワーエレクトロニクス駆動装置の原理
第5週 電力の供給と回生:インバータとコンバータ
第6週 変圧器:通常の交流電源・交流負荷以外のいろいろな変圧器
第7週 直流機:制御用小型モータ
第8週 同期機:ヒステリシスモータ,リラクタンスモータ,永久磁石界磁同期モータ
第9週 リニアモータ・磁気浮上:種類と応用分野
第10週 電気機器の制御:モータの定常的制御手法
第11週 メカトロニクス概論:電磁システムにおける機械力
第12週 メカトロニクス概論:ラグランジュの運動方程式
第13週 電動機制御工学概論:電動機制御システムの基礎
第14週 電動機制御工学概論:サーボ制御とモータトルク
第15週 定期試験

<成績評価方法及び水準>
講義中に適宜行う理解度テスト+出席率+期末試験 で総合的に評価する。期末試験のみで60点以上なら合格

<教科書>
Series電気・電子・情報系2 「電気機器」 海老原 大樹 著  共立出版

<参考書>
電気学会大学講座 「基礎電気機器学」      難波江 章 ほか 著  オーム社
電気学会大学講座 「電動機制御工学」      松瀬 貢規 著      オーム社
セメスター大学講義「パワーエレクトロニクス」   打田 良平 ほか 著  丸 善

<オフィスアワー>
担当者は新宿が本拠地のため、八王子での定期的なオフィスアワーを設定することができません。授業の前後に問い合わせに来るか、事前に電子メール ct13328@ns.kogakuin.ac.jp でアポをとってください。

<学生へのメッセージ>
「電気機器」では、電気でモノを自在に動かすための基礎知識が修得できます。リニアモータカーや電気自動車、セグウェイ、ヒト型ロボットなどに応用されている電気機器に必要な知識を深めていくと、これまでにないまったく新しいメカを創造することにつながります。その意味で、電気系技術者の面白さを感じ取ってください。

<備考>
電気主任技術者の資格をとるためには、「電気機器基礎」か「電気機器」のいずれかの修得が必要である。

 

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