2010年度工学院大学 第1部 *電気工学科

過渡現象(Theory on the Dynamics of Electric Circuits)[3261]

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2単位
森下 明平 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
電気・機械システムでは定常的な動きに加え、突発的な事象が発生した場合のシステムの動きを予想する必要がある。本講義ではそのための重要な武器となる過渡現象の数学的な取り扱い方を学習する。その際、電気回路で発生する代表的な過渡現象を物理的に理解し、過渡現象を表現する微分方程式(数式モデル)の解析能力を身に着けることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1. 過渡現象とは
2. 回路素子とエネルギー
3. RL直列回路の過渡現象
4. RC直列回路の数理と物理
5. 3,4の練習問題
6. 微分方程式と過渡現象
7. LC直列回路の数理と物理
8. RLC直列回路の数理と物理(1)
9. RLC直列回路の数理と物理(2)
10. 構造時変回路の過渡現象
11. 6,7,8,9,10の練習問題
12. ラプラス変換の基礎(1)
  概念,主要波形の変換,微積分の変換
13. ラプラス変換の基礎(2)
  諸性質,電圧源回路,電流源回路の解析
14. ラプラス逆変換
  部分分数展開法,コンボリューション,演習
15. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
講義中に適宜行う理解度テスト+出席率+期末試験 で総合的に評価する。期末試験のみで60点以上なら合格

<教科書>
「大学過程 過渡現象(改訂2版)」 高木 亀一 編著  オーム社

<オフィスアワー>
担当者は新宿が本拠地のため、八王子での定期的なオフィスアワーを設定することができません。授業の前後に問い合わせに来るか、事前に電子メール ct13328@ns.kogakuin.ac.jp でアポをとってください。

<学生へのメッセージ>
機械システムでは物の動きは目に見えますが、電気システムでは電流は目に見えません。本講義で過渡現象を理解しておくと電気システム中の電流の変化をイメージできるようになります。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1014/

 

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