2010年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

物理化学II(Physical Chemistry II)[4356]

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2単位
長本 英俊 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
講義内容は3つに分かれており、初めに固体<=>液体<=>気体のような物質の物理的変態を、純物質および2成分溶液など簡単な混合物について学び、分離操作の基礎を理解する。次に化学反応に関して、反応の速さおよびその濃度や温度に対する依存性、速さを決める因子について学ぶ。最後に可逆反応に関して大切な化学平衡について学び、反応の平衡組成が反応にかかわる物質のギブズエネルギーを用いて予測できることを理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、物理化学Iの復習
 準備学習:ギブズエネルギー(3章)の復習をしておくこと
2.純物質の相図と相境界
3.相の安定性と化学ポテンシャル
4.相境界線
5.混合の熱力学
6.溶液の性質
7.実在溶液と活量、活量係数
8.反応の速さと反応次数
9.反応速度と温度
10.反応機構と速度式
11.反応進行度と化学平衡の表現
12.反応のGibbsエネルギーと平衡組成
13.反応平衡定数
14.外部条件に対する平衡の変化
15.学習成果の確認(試験)

 準備学習は毎回の講義の終わりに与えられる。

<成績評価方法及び水準>
講義の後半に行う小テストの成績を30%、定期試験を70%の重みとし、60点以上であれば、合格とする。ただし、50%〜59%の者は追加して割り当てる演習問題の全問正解をもって合格(60点)とする。

<教科書>
「アトキンス物理化学(上)および(下) 第8版」千原秀昭・中村亘男訳(東京化学同人) 

<オフィスアワー>
オフィスは5号館206.メールで予約して来てください。

<学生へのメッセージ>
熱力学は抽象的なところがあり、予習、復習と問題を解く事、この3つがそろって、初めて「やれそうな気がする」ようになるものです。食わず嫌いにならないように。また、3年次の分離工学や反応工学の基礎ですからしっかり身に付けることを勧めます。
 物理化学演習には必ず出席してください。

 

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