2010年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

有機化学II(Organic Chemistry II)[2261]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
橋本 和彦 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「有機化学I」に続き、種々の官能基をもつ有機化合物の構造・性質・合成・反応の基礎を学習し,有機化学を支える理論を習得する。具体的な達成目標を以下に示す。(1)ハロゲン化アルキル・アルコール・フェノール・エーテル・アルデヒド・ケトン・カルボン酸およびその誘導体を命名し,その分子構造を書くことができる;(2) 各官能基をもつ化合物の構造,特性および合成法を習得し,それを支える基礎理論を理解する;(3) 各官能基特有の反応とその反応性を支配する因子を電子の動きを通して理解し,具体的反応に応用できる。

<授業計画及び準備学習>
1.有機化学の基礎(官能基をもつ有機化合物を学習するための基礎の確認)
2. 立体化学(1) 不整炭素,立体配置表示法,エナンチオマー
3.立体化学(2) ジアステレオマー,メソ化合物, ラセミ体
4.ハロゲン化アルキル(1)  命名法,構造と性質,合成,グリニア試薬,
5.ハロゲン化アルキル(2)   SN2,SN1,E2,E1
6.アルコール・フェノール(1)  命名法,構造と性質,酸性度,
7.アルコール・フェノール(2)  合成,反応
8.エーテル   命名法,Williamsonのエーテル合成,反応
9.アルデヒドとケトン(1) 命名法,構造と性質,合成法
10.アルデヒドとケトン(2) 酸化,還元,ケト−エノル平衡
11.アルデヒドとケトン(3)  求核付加(水,アルコール,アミン,グリニア試薬など)
12.カルボン酸とその誘導体(1)  命名法,構造と性質,合成
13.カルボン酸とその誘導体(2)  反応,酸ハロゲン化物,エステル酸アミド,ニトリルなど)
毎週、前もって配布するプリントを予習して受講すること。また、各講義において重要な
箇所をクイズとして出題するので、十分理解するために復習しておくことが望ましい。
14.学習成果の確認(レポート課題に対する質疑)
15.学習成果の確認(定期試験)

<成績評価方法及び水準>
定期試験での成績を中心に、課題に対して提出されたレポート、および講義中に行う演習課題(クイズ)に対して提出された回答結果をそれぞれ10%余加味して評価し、60点以上の者に対して単位を認める。

<教科書>
マクマリー著「有機化学概説」(伊東,児玉共訳,東京化学同人)。必要に応じプリントを補助教材として配布する。

<参考書>
有機化学IおよびII(山岸著,丸善);基礎有機化学(ハート著,秋葉・奥共訳,培風館)

<オフィスアワー>
火曜日 12:30-13:10および16:30-18:00。 留守の場合はメールで約束の上、対応可。
E-mail: hashimot@cc.kogakuin.ac.jp

<参考ホームページアドレス>
http://www.kogakuin.ac.jp/gakka/info/1b4_02.html

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved.