2010年度工学院大学 第1部応用化学科

分析化学実験(Analytical Chemistry Laboratory)[3257]

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2単位
釜谷 美則 准教授  
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阿相 英孝 准教授  
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小山 文隆 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
物質を正しく理解には、何らかの方法で分析して物質の情報を得る必要があります。このために、分析化学実験では、基礎的な器具の取り扱い方、標準溶液の調製とその標定のやり方、さらに化学量論的な物の考え方を修得する。
以下に具体的な達成目標を示す。
1.有効桁、精度、正確さの意味を理解し、測定容器の正しい使い方を修得する。
2.標準溶液について理解し、その標定方法を修得する。
3.化学反応から当量関係を理解し、測定原理を修得する。
4.各実験項目の原理や操作方法を修得する。

<授業計画及び準備学習>
この実験では、始めの1回と2回で各実験項目の背景と概略説明を行なう。その後、班分けを行い、班ごとに異なる実験を日毎に順次行なう。
以下に、実験項目とその簡単な内容を示す。
1.「原子吸光分析」
 金属イオンの分析の中で最も重要な分析方法のひとつである。分析方法の原理を理解し、未知試料中3価鉄イオンを求める。
2.「キレート滴定」
 水道水やミネラルウオーターなどの水中のカルシウムイオン、マグネシウムイオンをキレート滴定から求め、その硬度を求める。
3.「ヨウ素滴定」
 チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定することによってオキシドール中過酸化水素濃度を求める。
4.「沈殿滴定」
 硝酸銀溶液による滴定で海水中塩化物イオン濃度を求める。
5.「酸化還元滴定」
 過マンガン酸カリウム溶液で滴定することによって粉末試料中2価鉄の含有量を求める。
6.「吸光光度法」
 亜硝酸イオンはジアゾカップリング法により発色させ,吸光光度法で定量する.一方,硝酸イオンは、亜鉛粉末を用いて亜硝酸イオンとしてから定量する。
7.「吸光光度法」
 陰イオン界面活性剤は、エチルバイオレットとのイオン会合体をトルエンに抽出し定量する。
8.「電位差分析」
 pHメータの正しい使い方を学び、酢酸の解離定数を求める。

<成績評価方法及び水準>
レポート90点、試験10点の合計点とするが、遅刻や欠席、実験態度を加味して総合評価する。

<教科書>
プリントを用意する。

<オフィスアワー>
水曜日 17:00から18:00 17-203号室

<学生へのメッセージ>
実験の前には、必ず予習を行なって実験がスムーズに進めること。また、実験結果は必ず実験ノートに記し、実験終了後早めに整理しておくこと。特に欠席や遅刻をしないこと。

 

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