化学応用学概論（Introduction to Applied Chemistry and Chemical Engineering）[4211]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

1年後期から始まる必修科目は相互に関わり合い，その知識が専門科目の理解へとつながる．さらに最終的には，我々が生活している環境のなかで日常的に使用しているもの（物質）を理解することが，新しい材料の開発の糧になる．また，物質・材料の安全性・信頼性や環境への影響を理解することも重要である．このような流れを，次のような例を引いて説明し，皆さんのこれからの勉学のきっかけとしたい．

＜授業計画及び準備学習＞

工学としての化学：物質化学を中心に（五十嵐）
1.ものをつくる化学の面白さ
2.触媒の不思議
3.燃料電池と水素製造に関する最近の話題
有機化学の重要性（南雲）
4.右分子と左分子を作り分ける：不斉合成
5.分子不斉と立体化学
6.最前線の天然物化学
生物化学を中心に（今村）
7.生命の化学：生命理解の共通言語としての化学
8.食べるということ
9.体をつくる：細胞と組織
材料の安全性・信頼性を中心に（木村）
10.材料の安全性・信頼性とは
11.生活を支える材料の安全性
12.環境・エネルギー機器に使用される材料の信頼性
物質の環境への影響を考える（稲葉）
13.ライフサイクルアセスメントの方法と考え方
14.持続可能な消費と生産
15.学習成果の確認（レポート課題作成）

＜成績評価方法及び水準＞

毎回のレポート提出による.ただし，3回以上欠席した学生は履修放棄とみなし，成績評価を行なわない．

＜教科書＞

一部，プリントを配布

＜オフィスアワー＞

随時．12号館：触媒工学研究室（五十嵐），17号館：有機合成化学研究室（南雲），細胞工学研究室（今村），12号館：材料安全工学研究室（木村），新宿19階：環境マネジメント工学研究室（稲葉）
事前にe-mailまたは電話で予約することが望ましい．

＜学生へのメッセージ＞

講義を受け，楽しむこと．講義を聴いて疑問をもち，調べたり，質問したりできればもっとよい．

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