2010年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

高分子マテリアルII(Polymeric Materials II)[2D08]

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2単位
小野 擴邦 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
日常の生活に関わっている高分子材料について、化学構造と基礎物性および実用特性の関連を理解するとともにそれらの合成法を通して、応用につなげる基礎知識を得ることを目的とする。講義では、繊維、汎用性高分子、エラストマー、および機能性高分子の特徴とそれを発現させる基礎物性について化学構造との関連から学習する。さらに、高分子の複合化や天然高分子の利用についても学習する。
<達成目標> 1)高分子の基礎物性を理解すること。2)基礎物性の立場から;、2-1)使用環境によって高分子がどのように振る舞うのかを理解すること、2-2)どの応用分野にどのような高分子が適合するかを理解すること。

<授業計画及び準備学習>
1.高分子とは
2.高分子の構造と基本物性
3.熱可塑性樹脂、エラストマーおよび熱硬化性樹脂の一般特性
4.繊維
5.エラストマー
6.汎用性プラスチック
7.エンジニアリングプラスチック
8.塗料・コーティング
9.接着剤・シーラント
10.機能性高分子
11.無機高分子
12.天然系高分子
13.高分子の複合化
14. 高分子の劣化
15. 学習成果の確認(試験):前回までの総復習

<準備学習> 各講義の少なくとも1週間前には講義資料をウエブ上に掲載するので、それを事前に読んで理解しておくこと。

<成績評価方法及び水準>
原則として、定期試験での最終成績を評価し60点以上のものに単位を認める。ただし、中間理解度チェックなどの成績を加味する場合もある。

<教科書>
講義資料をウエブ上に掲載する。

<参考書>
講義中に随時紹介する。

<オフィスアワー>
授業前後(教室):これ以外にも、1日前までにメール予約等があれば調整の上、適時対応する。

<学生へのメッセージ>
高分子はあらゆる所に材料として使用されていますが、多くの人は高分子の基本物性がどんなもので、それがどんな風に応用されているのか意外と無関心です。プラスチックの総称にビニールという言葉を使っていることは大きな問題です。ゴミの分別での混乱が良い例です。化学系の人は材料についてもかなりの知識を持って世に出てもらいたいと思います。

 

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