2010年度工学院大学 第1部環境化学工学科

電気化学工学(Electrochemical Engineering)[1B10]

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2単位
長本 英俊 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
電気化学の基礎を中心にして講義を行い。応用に関しては電池にとどめる。一、二年で用いた物理化学の教科書をも使って内容理解を深めると同時に、電極電位の計算など応用分野でよく用いられる電気化学計算ができるようにする。

<授業計画及び準備学習>
1.電気化学と電気化学工業の歴史:電気化学の概要を歴史的視点から説明
2.電解質溶液:電解質溶液の性質I(導電率と測定法)
3.電解質溶液:電解質溶液の性質II(イオン解離、輸率、活量)
4.固体電解質:固体電解質の定義とイオン伝導の機構
5.電池の起電力:起電力から始まった、標準起電力
6.電極電位:差ではなく物差しの位置で示す、標準電極電位
7.濃淡電池と液間起電力:平衡と速度を取り違えると大変
8.電極電位、起電力についての演習
9.電極反応の速度と過電圧:電極での反応速度機構
10.電荷移動過程での過電圧:過電圧は反応速度を上げるための必要悪?
11.物質移動過程に起因する過電圧:
物質移動抵抗は結果的に反応速度を小さくしたり、大きくしたりする!
12.電池I(一次電池、二次電池):使い捨て電池と繰り返し充電可能な電池
13.電池II(燃料電池):水の電解の逆反応だから、理解は容易?
14.総合演習
15.定期試験
 準備学習の内容については、毎回の講義後に与える。

<成績評価方法及び水準>
講義の終わりに行う前回の講義に関する簡単な小テスト(30%)、定期試験(70%)。 60点以上で合格。ただし、50%〜59%の者は追加演習問題の全問正解をもって合格とする。

<教科書>
松田・岩倉著「電気化学概論」(丸善)

<参考書>
Atkins「物理化学(上、下)」第六版(東京化学同人)

<オフィスアワー>
月曜日、A1976 ですが、前日までにe-mail(nagamoto@cc.kogakuin.ac.jp)で予約してください。

<学生へのメッセージ>
予習と復習を欠かさず、演習問題を必ずやるように。

 

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