2010年度工学院大学 第1部応用化学科

有機反応論(Organic Reaction Mechanism)[5A07]

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2単位
安井 英子 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
有機合成化学には多くの反応が存在するが、それぞれの反応が何故起きているのかを考えると、その要因は限られている。この講義では有機化学I、II、IIIで習ったいくつかの反応をとりあげ、その反応を支配する要因を具体的に挙げ、なぜその反応が起きるかを論理的に説明する。最終的には、各自が反応の進行を論理的に説明でき、基本的な反応のメカニズムを矢印を用いて正しく表せるようになることを目指す。内容の多くが既に習ったことであるので、より深く理解してもらいたい。

<授業計画及び準備学習>
1回目 ガイダンス、反応を支配する基本要因
2回目 混成軌道
3〜4回目 芳香族の反応
5回目 置換反応
6回目 脱離反応
7〜9回目 アルケンに対する反応、アルキンに対する反応
10〜12回目 カルボニル化合物の反応
13回目 転位反応
14回目 電子環状反応
15回目 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
講義時に行う小テストおよび定期試験の結果を総合的に判断して評価する。

<教科書>
特に指定しない。

<オフィスアワー>
講義の際に指示する。

<学生へのメッセージ>
有機化学はパターンを暗記するだけの学問ではない。なぜそのような反応が起こるのかを矢印を用いて考え、議論できるようになると格段に面白さが増す学問である。そのようなレベルにあると、有機化学の知識が他の分野でも役にたてることができると確信している。

 

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