環境と化学物質（Environment and Chemical Substance）[4D18]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

Man-madeの化学物質が環境に負荷され、これにより身近な生活環境から地球規模の環境へ影響を及ぼしている。化学物質の環境での動態、人や生態系への影響、環境対策を通じ、化学物質の環境への排出抑制・環境保全の重要性を理解することのより、各自の環境意識を高める。

＜授業計画及び準備学習＞

1週．「化学物質と環境」の講義に関する概要、目的、時間割りなどのガイダンス、
　　自然環境における化学物質の存在と循環、有害化学物質による健康被害例等環境と化学物質問題の経緯。
2週．環境と化学物質トピックス-1　ダイオキシン類
　　ダイオキシン類汚染の発生源、環境汚染の現状、生物への影響、環境保全対策。
3週．環境と化学物質トピックス-2　内分泌かく乱化学物質（環境ホルモン：EDCs）
　　EDCsとは？　環境・生物への影響及び最近の作用化学物質の評価と対策。
4週．環境と化学物質トピックス-3　人及び動物用医薬品
　　　Tamiflu・抗生物質などの人や動物治療用医薬品の環境中における動態と対策。
5週．環境と化学物質トピックス-4　有機ふっ素化合物及びナノマテリアル
　　　PFOS,PFOAやフラーレン,CNT等Emergent Chemicalsの環境・生態・人への影響及び安全性は？
6週．水環境と化学物質-1　陸水域中の化学物質
　　湖沼、河川などの表流水域での金属類、農薬などの化学物質汚染と環境基準による対策。
7週．水環境と化学物質-2　地下水及び土壌中の化学物質
　　揮発性有機化合物、金属類、有機砒素化合物などの地下水、土壌汚染とその対策。
8週．水環境と化学物質-3　生活用水中の化学物質
　　水道水のトリハロメタン等の副生成物、変異原性など飲料水の化学物質汚染と安全対策。
9週．大気環境と化学物質-1　地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨
　　地球温暖化の影響と京都議定書などの国際的な取組みなど最新の状況と問題。
10週．大気環境と化学物質-2　一般大気環境汚染
　　有害大気化学物質、浮遊粒子状物質（SPM)、VOC排出抑制、PM2.5環境基準設定等新たな対策。
11週．大気環境と化学物質-3　室内環境中の化学物質
　　室内の化学物質とシックハウス症候群、化学物質過敏症の健康影響問題の現状と対策。
12週．廃棄物と化学物質
　　廃棄物の循環型社会構築による管理、資源リサイクル、PCB廃棄物処理など。
13週．化学物質の環境管理
　　有害化学物質の環境汚染に対するリスク評価と予防原則による管理手法。
14週．定期試験

準備学習：2週目以降事前に講義資料（レジメ）を配布するので、この資料を事前に読み内容を把握し、質問事項等を準備する。

＜成績評価方法及び水準＞

期末定期試験を実施し、これにより評価し60点以上を合格とする。

＜教科書＞

授業ごとに事前に講義資料（レジメ）を配布する。

＜参考書＞

環境省編「環境白書　循環型社会白書/生物多様性白書」平成21年版　日経印刷　定価2701円
その他、授業中で紹介する。

＜オフィスアワー＞

授業開始前・終了後15分間、新宿キャンパス12階講師室で面会可能。又、メールによる連絡等も可。
メールアドレス：tsuchi@tcn-catv.ne.jp または、ytsuchiya@kankyo-kanri.co.jp

＜学生へのメッセージ＞

現在、地球温暖化など化学物質が原因となり環境影響が顕在化している。環境は次世代へ継続するものであり、今後の環境保全が重要な課題となっている。この授業は、環境問題を一度整理して理解するための良い機会となる。

＜参考ホームページアドレス＞

http://www.env.go.jp/ 　環境省ホームページ

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