2010年度工学院大学 第1部応用化学科

生物工学序論(Introduction of Biotechnology)[3D05]

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2単位
小野 擴邦 教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 幅広い分野の技術を基礎に発展してきたバイオテクノロジーの根底にある基礎理論と基礎技術を理解することを目的とする。講義では、酵素の性質、基礎的代謝系、遺伝の原理などについて学んだ後、微生物の利用や遺伝子の操作が動物や植物のバイオテクノロジーおよび遺伝子治療などの医学分野にどうのように応用されているかを学ぶ。また、代謝系を利用するバイオセンサーなどに代表される工学分野のバイオテクノロジーについても学習する。
達成目標:1)基礎理論を通してバイオテクノロジーの基礎技術論を理解すること;2)それぞれの領域での技術の内容を理解すること;3)バイオテクノロジー応用分野での概要について理解すること。

<授業計画及び準備学習>
1.バイオテクノロジーとは
2. 細胞生物学の基礎
3. 微生物、酵素の利用
4.遺伝の仕組み
5.遺伝子組換えの原理
6.遺伝子操作による有用物質の生産
7.細胞融合
8.植物のバイオテクノロジー
9.動物のバイオテクノロジー
10.バイオリアクターとバイオセンサー
11.バイオテクノロジーへの期待(1)バイオリメディエーション
12. バイオテクノロジーへの期待(2)食糧の確保とバイオマスの利用
13. バイオテクノロジーへの期待(3)ヒトゲノムの解析と遺伝子治療
14. バイオテクノロジーのルールと倫理 
15. 学習成果の確認(試験):前回までの総復習

<準備学習> 各講義の少なくとも1週間前には講義資料をウエブ上に掲載するので、それを事前に読んで理解しておくこと。

<成績評価方法及び水準>
原則として、定期試験での最終成績を評価し60点以上のものに単位を認める。ただし、中間理解度チェックなどの成績を加味する場合もある。

<教科書>
講義資料をウエブ上に掲載する。

<参考書>
「基礎生化学」ヴォート著、田宮他訳(東京化学同人)、「視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録」件数出版編集部、鈴木孝仁著(数研出版)、「ダイナミックワイド図説生物 総合版」石川統著(東京書籍)など。その他は講義中に随時紹介する。

<オフィスアワー>
授業前後(教室):これ以外にも、1日前までにメール予約等があれば調整の上、適時対応する。

<学生へのメッセージ>
近年、生物学領域の発展は目覚ましいものがあり、新聞紙上などでも多くの生物学的話題が掲載されている。生物系に進学しない受講生でもそれらの根底にある理論などを理解できるようになってほしい。

 

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