2010年度工学院大学 第1部応用化学科
錯体化学(Coordination Chemistry)[1C06]
2単位 河野 博之 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 錯体化学について学ぶ。無機化学と有機化学の結合した分野なので研究対象としては無限に近い。生物も巧みに錯体を使っている。
以下に具体的な達成目標を示す。 1)配位結合と配位化合物の特徴と性質を理解する。 2)金属錯体の反応性について理解する。 3)有機金属錯体の結合の特徴を理解する。 4)有機金属錯体の反応とその応用を理解する。。 5)生体系における金属錯体の役割について理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週:錯体化学とは 無機金属錯体 有機金属錯体 生物無機金属錯体
第2週:配位立体化学 配位数と立体配置 異性体 第3週:配位化含物の命名法 第4週:配位結合の理論 電子対反発則 第5週:配位結合の理論 分子軌道と錯体 第6週:錯体の磁性 可視吸収スペクトル 第7週:有機反応と無機反応 置換反応と脱離反応 無機錯体における置換反応 第8週:酸・塩基の“かたさ”.“やわらかさ” 第9週:典型元素の有機金属錯体 第10週:遷移元素の有機金属錯体 第11週:有機金属錯体の基本反応 第12週:有機金属錯体と有機合成 第13週:生体系における金属錯体 第14週:生体分子と金属錯体 第15週:最終試験 適宜、演習問題を課す。毎回の授業や演習問題で扱った範囲を、きちんと教科書で復習しておくこと。
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験(100点)で評価し、演習問題の成績(20点)が良好なものには加点をする。成績評価は、それらの合計点を100点を越えないように規格化して行なう。
- <教科書>
- 「錯体化学の基礎」渡部正利、矢野重信、碇屋隆雄著(講談社サイエンティフィク)
- <オフィスアワー>
- 新宿では27階A2718号室が居室である。本来、八王子校舎4号館4-105号室が研究室なので、月曜・火曜以外は新宿にいないことが多い。メールや電話であらかじめ確認してから来室してもらいたい。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|